オープンマーチ（1996年生、母タマモダイヤモンド）

オープンマーチ（1996年5月22日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアサティス（当時11歳）と交配したタマモダイヤモンドが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）グランド牧場。戦績は、中央平地31戦3勝2着5回、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は2001年の4歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

14歳のとき、グランド牧場から「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、八木良司によって89.25万円で落札された。

伊藤圭三厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1998年）

9月5日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は448kg。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、シャコーグロリアに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。

9月12日、連闘で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（札幌芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、イベールボーに半馬身交わされて2着に敗北した。

10月3日、中2週で迎えた3戦目は、伊藤直人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1000m 晴/重）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

3歳（1999年）

1月30日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい8着に敗れた。

2月20日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい11着に敗れた。

3月6日、中1週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（中京ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は伊藤直人騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて8着に敗れた。

3月21日、中1週で迎えた7戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って6着に敗れた。

4月17日、中3週で迎えた8戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は垂れてしまい12着に敗れた。

7月3日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、4歳未勝利（函館ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は伊藤直人騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のスリーナインガールに3馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

7月10日、連闘で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤直人騎手（3戦1勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮闘したが、ポートノーブルに交わされて2馬身差の2着となった。

8月1日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で伊藤直人騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

8月15日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で伊藤直人騎手（5戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

9月5日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で伊藤直人騎手（6戦1勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

9月12日、連闘で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で伊藤直人騎手（7戦1勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に敗れた。

9月26日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で伊藤直人騎手（8戦1勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚を失くしてしまい11着に敗れた。

11月27日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、横山賀一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

12月4日、連闘で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山賀一騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、ハイペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で末脚を持続させて先頭を奪い、最後は2着のヌーベルゲランに1馬身半の差をつけて2勝目を手中に収めた。

4歳（2000年）

6月10日、約6か月半の休み明けで迎えた18戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は伊藤直人騎手（9戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。前に出て、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、ジョーセレブレイトに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

6月25日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤直人騎手（10戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

7月8日、中1週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（函館ダート1000m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で伊藤直人騎手（11戦1勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

7月22日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で伊藤直人騎手（12戦1勝）。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が鈍り10着に終わった。

8月12日、中2週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で伊藤直人騎手（13戦1勝）。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、勝ったオンワードセイントに詰め切れず、7馬身差の2着となった。

8月26日、中1週で迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で伊藤直人騎手（14戦1勝）。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

9月2日、連闘で迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で伊藤直人騎手（15戦1勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

9月23日、中2週で迎えた25戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で伊藤直人騎手（16戦1勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。先手を取り、リードを2馬身以上保って、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

10月14日、中2週で迎えた26戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の秋保特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で伊藤直人騎手（17戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり7着に敗れた。

11月2日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた27戦目は、立冬特別（高崎ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は10戦連続で伊藤直人騎手（18戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。4着に終わった。

5歳（2001年）

2月3日、約3か月の休み明けで迎えた28戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で伊藤直人騎手（19戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のドリーミングレイナをハナ差振り切って勝利を手に入れた。

2月17日、中1週で迎えた29戦目は、4歳以上900万下の和布刈特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で伊藤直人騎手（20戦2勝）。15頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は一杯になって15着に終わった。

3月4日、中1週で迎えた30戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（4戦0勝）。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後は失速してしまい14着に終わった。

3月18日、中1週で迎えた31戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は伊藤直人騎手（21戦2勝）。15頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が鈍り12着に終わった。

3月31日、中1週で迎えた32戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（中山ダート1200m 雪/不良）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤直人騎手（22戦2勝）。13頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は減速してしまい12着に終わった。