ビヨンドザヴァレー（2020年生、母リリーオブザヴァレー）

ビヨンドザヴァレー（2020年4月27日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「谷を越えて」。毛色は鹿毛。種牡馬のイスラボニータ（当時9歳）と交配したリリーオブザヴァレーが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2025年のレディスプレリュード(牝Jpn2)に勝利した他、2024年のターコイズステークス(牝ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

橋口慎介厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

10月8日、デビュー戦は横山武史騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は448kg。18頭立ての2番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のパルティキュリエに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

11月20日、中5週で迎えた2戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳1勝クラスの赤松賞（東京芝1600m 曇/良）に出走。6頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、ミスヨコハマにハナ差交わされて2着に甘んじた。

3歳（2023年）

6月3日、約6か月半の休養明けで迎えた3戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの3歳以上1勝クラス（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、抜け出したフルメタルボディーを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

6月25日、中2週で迎えた4戦目は、3歳以上1勝クラスの城崎特別（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず5着に敗れた。

8月19日、中7週で迎えた5戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの3歳以上1勝クラス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったニホンピロキーフにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

10月22日、中8週で迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラスの3歳以上1勝クラス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のサトノスカイターフに1馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

12月16日、中7週で迎えた7戦目は、3歳以上2勝クラスの甲東特別（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

4歳（2024年）

1月8日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上2勝クラスの4歳以上2勝クラス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松山弘平騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のムーンリットナイトに1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

3月16日、中9週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの豊橋ステークス（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松山弘平騎手（4戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、逃げるラリュエルを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

5月5日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた10戦目は、4歳以上3勝クラスの分倍河原ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で松山弘平騎手（5戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

6月22日、中6週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのストークステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で松山弘平騎手（6戦2勝）。17頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、ジョウショーホープにハナ差交わされて2着に甘んじた。

8月17日、中7週で迎えた12戦目は、3歳以上3勝クラスの豊明ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

10月6日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、3歳以上3勝クラスの長岡京ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（7戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

11月24日、中6週で迎えた14戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの清水ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るスズカダブルを上がり2位の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて4勝目をマークした。

12月14日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、勝ったアルジーヌにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

5歳（2025年）

3月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で菱田裕二騎手（2戦1勝）。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月12日、中4週で迎えた17戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で菱田裕二騎手（3戦1勝）。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、4着に終わった。

5月18日、中4週で迎えた18戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で菱田裕二騎手（4戦1勝）。17頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が上がってしまい15着に終わった。

8月3日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で菱田裕二騎手（5戦1勝）。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

10月7日、中8週で馬体重を前走から11kg絞って迎えた20戦目は、牝馬限定Jpn2のレディスプレリュード（大井ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は7戦連続で菱田裕二騎手（6戦1勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のテンカジョウをクビ差振り切って悲願の重賞初制覇を果たした。

11月3日、中3週で迎えた21戦目は、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（船橋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で菱田裕二騎手（7戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に敗れた。