ユートタイム（1985年生、母ミスメイセイ）

ユートタイム（1985年4月3日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のナイスダンサー（当時16歳）と交配したミスメイセイが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）加野牧場。戦績は、中央平地28戦6勝2着3回、地方3戦0勝。1990年の道新杯(オープン)に勝利した他、1990年の札幌日経賞(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

安藤正敏厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1987年）

6月20日、デビュー戦は田原成貴騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。7頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

3歳（1988年）

3月12日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた2戦目は、岡潤一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず4着に終わった。

3月27日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るグランドジャガーを圧倒的な末脚でアタマ差だけ差し切って初白星を挙げた。

4月23日、中3週で迎えた4戦目は、4歳400万下（京都芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で岡潤一郎騎手（2戦1勝）。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず5着に終わった。

5月8日、中1週で迎えた5戦目は、4歳400万下（京都芝1600m 外回り晴/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で岡潤一郎騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマルブツコマンダーを3/4馬身振り切って2勝目をつかんだ。

6月12日、中4週で迎えた6戦目は、4歳以上900万下の北斗賞（札幌ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡潤一郎騎手（4戦2勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

6月26日、中1週で迎えた7戦目は、郷原洋行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の道新スポーツ賞（札幌ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、逃げるスズレーザーに3/4馬身届かず2着に敗北した。

7月9日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下のオーロラ特別（札幌ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は岡潤一郎騎手（5戦2勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

7月23日、中1週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の層雲峡特別（札幌ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（6戦2勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したジェントリーにアタマ差届かず2着に惜敗した。

12月18日、約5か月の休み明けで迎えた10戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡潤一郎騎手（7戦2勝）。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

4歳（1989年）

1月5日、中2週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡潤一郎騎手（8戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、4着に終わった。

1月20日、中1週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で岡潤一郎騎手（9戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて7着に敗れた。

2月5日、中1週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で岡潤一郎騎手（10戦2勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

3月5日、中3週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下の須磨特別（阪神芝1400m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で岡潤一郎騎手（11戦2勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマヤノアローを半馬身振り切って3勝目をつかんだ。

4月1日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下のなにわステークス（阪神芝2000m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で岡潤一郎騎手（12戦3勝）。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

4月30日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下のメルボルントロフィー（京都芝1600m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は9戦連続で岡潤一郎騎手（13戦3勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は力尽きて7着に敗れた。

5月13日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上1400万下の朱雀ステークス（京都芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は10戦連続で岡潤一郎騎手（14戦3勝）。18頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着に入った。

6月10日、中3週で迎えた18戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の室蘭特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のスルーオークラウンに1馬身3/4の差をつけて4勝目を獲得した。

6月25日、中1週で迎えた19戦目は、白樺賞（札幌ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は岡潤一郎騎手（15戦3勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

7月16日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1400万下の報知杯大雪ハンデキャップ（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（16戦3勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では速い脚を使えず4着に敗れた。

5歳（1990年）

5月6日、約10か月の休み明けで迎えた21戦目は、清水英次騎手を鞍上に迎えて、朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての8番人気で大外17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

6月10日、中4週で迎えた22戦目は、札幌日経賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（1戦1勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したレディゴシップを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

6月17日、連闘で迎えた23戦目は、エルムステークス（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は岡潤一郎騎手（17戦3勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のインターストレッチに1馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

7月1日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデG3の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（18戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

7月22日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、道新杯（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡潤一郎騎手（19戦4勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のサクラスズカオーに1馬身1/4の差をつけて制した。

11月18日、約4か月の休養明けで迎えた26戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で岡潤一郎騎手（20戦5勝）。18頭立ての17番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は一杯になって18着に終わった。

12月8日、中2週で迎えた27戦目は、飛鳥ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は清水英次騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り7着に終わった。

6歳（1991年）

1月7日、中3週で迎えた28戦目は、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岡潤一郎騎手（21戦5勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

4月14日、約3か月の休養明けで迎えた29戦目は、佐藤浩一騎手を鞍上に迎えて、桂樹杯（盛岡ダート1750m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。競走中止となった。

7歳（1992年）

8月3日、約16か月の休み明けで迎えた30戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、一般（水沢ダート1800m 曇/良）に出走。8頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。8着に終わった。

10月10日、中9週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた31戦目は、及川良春騎手を鞍上に迎えて、一般（水沢ダート1800m 曇/重）に出走。8頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。6着に終わった。