シンボリインディ（1996年生、母ゲーリックチューン）

シンボリインディ（1996年1月20日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のA.P. Indy（当時7歳）と交配したゲーリックチューンが6歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地15戦5勝2着2回。1999年のNHKマイルカップ(G1)に勝利した他、2000年のスワンステークス(G2)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1998年）

11月7日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は460kg。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、伸びてきたスリリングサンデー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月21日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のエイシンウインダムに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

12月20日、中3週で迎えた3戦目は、3歳500万下のひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るサヤカを上がり3位タイの末脚でクビ差だけ差し切って下馬評通りの実力を証明した。

3歳（1999年）

4月25日、約4か月の休養明けで迎えた4戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのマーガレットステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のビッグバイキングをクビ差振り切って休養明け初戦を物にした。

5月16日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。18頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のザカリヤを3/4馬身振り切って4歳マイル王の座を獲得した。

12月26日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた6戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦2勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず14着に敗れた。

4歳（2000年）

1月30日、中4週で迎えた7戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に敗れた。

2月20日、中2週で迎えた8戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（4戦2勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

5月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

6月4日、中2週で迎えた10戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に敗れた。

8月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、青木芳之騎手を鞍上に迎えて、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

9月10日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のトロットスターをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルを獲得した。

10月1日、中2週で迎えた13戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（4戦3勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

10月28日、中3週で迎えた14戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り雨/良）に59kgの斤量を背負って出走。17頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したダイタクヤマトに3/4馬身届かず2着となった。

11月19日、中2週で迎えた15戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線では全く伸びず11着に敗れた。