ザカリヤ（1996年生、母June Moon）

ザカリヤ（1996年2月26日）は、イギリスで生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のZafonic（当時6歳）と交配したJune Moonが6歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地27戦3勝2着2回。1999年のNHKマイルカップ(G1)で2着に入った他、1999年のニュージーランドトロフィー4歳ステークス(G2)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

二ノ宮敬宇厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1998年）

12月5日、デビュー戦は的場均騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。馬体重は454kg。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のシンボリリシウスに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1999年）

2月7日、中8週で迎えた2戦目は、4歳500万下のうぐいす賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、驚異的な末脚を弾けさせて、最後は2着のロードウエストに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

3月13日、中4週で迎えた3戦目は、3歳オープンの菜の花ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手（2戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月25日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1400m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で的場均騎手（3戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のジュエリーソードを半馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

5月16日、中2週で迎えた5戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で的場均騎手（4戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛進したが、伸びてきたシンボリインディ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

10月10日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり10着に敗れた。

11月21日、中5週で迎えた7戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に敗れた。

12月19日、中3週で迎えた8戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

4歳（2000年）

12月16日、約12か月の休養明けで迎えた9戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、G2のCBC賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に終わった。

5歳（2001年）

1月30日、中5週で迎えた10戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に敗れた。

3月31日、中8週で迎えた11戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、コーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

4月22日、中2週で迎えた12戦目は、鹿戸雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（福島芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。

5月13日、中2週で迎えた13戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、都大路ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって11着に終わった。

6月10日、中3週で迎えた14戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。18頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場なく10着に終わった。

6月23日、中1週で迎えた15戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、吾妻小富士オープン（福島芝1800m 曇/良）に出走。13頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったセンターフレッシュにねじ伏せられて半馬身差の2着となった。

9月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦0勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

10月20日、中5週で迎えた17戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、G3の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月24日、中4週で迎えた18戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京阪杯（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で17番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく10着に敗れた。

6歳（2002年）

1月14日、中6週で迎えた19戦目は、ニューイヤーステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（4戦0勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

1月27日、中1週で迎えた20戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（5戦0勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚色が悪くなり11着に敗れた。

2月24日、中3週で迎えた21戦目は、B.ドイル騎手を鞍上に迎えて、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。

3月17日、中2週で迎えた22戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でB.ドイル騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

3月31日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でB.ドイル騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

5月12日、中5週で迎えた24戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では見せ場を作れず18着に終わった。

6月23日、中5週で迎えた25戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、福島テレビオープン（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい12着に敗れた。

10月19日、約4か月の休養明けで迎えた26戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、G3の富士ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では見せ場を作れず15着に終わった。

11月2日、中1週で迎えた27戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず14着に終わった。