フィリオアレグロ（2017年生、母ジョコンダⅡ）

フィリオアレグロ（2017年2月6日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「陽気な息子(伊)」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時15歳）と交配したジョコンダⅡが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2020年の青葉賞(G2)で3着に入った他、2020年の共同通信杯(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額1億2,000万円（300万×40口）で一口馬主が募集された。

堀宣行厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

10月19日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝2000m 曇/重）に出走。馬体重は472kg。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のレッドルレーヴを半馬身振り切って初白星を挙げた。

3歳（2020年）

2月16日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた2戦目は、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のテレビ東京杯青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では稲妻のようなを披露したが、3着に終わった。

9月21日、約4か月半の休み明けで迎えた4戦目は、3歳G2の朝日杯セントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

10月18日、中3週で迎えた5戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京芝2400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、抜け出したフラッフィーベアにクビ差届かず2着に甘んじた。

4歳（2021年）

2月14日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（東京芝2400m 晴/良）に出走。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のラヴィンジャーに1馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

3月6日、中2週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの潮来特別（中山芝2500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のエドノフェリーチェに1馬身1/4の差をつけて1番人気に応えた。

10月10日、約7か月半の休養明けで迎えた8戦目は、3歳以上3勝クラスの六社ステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月30日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた9戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの魚沼ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が鈍り8着に敗れた。

5歳（2022年）

4月17日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から32kg戻して迎えた10戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのサンシャインステークス（中山芝2500m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

6歳（2023年）

2月4日、約10か月の休み明けで迎えた11戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの早春ステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

5月13日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた12戦目は、4歳以上3勝クラスの緑風ステークス（東京芝2400m 小雨/良）に出走。鞍上はD.レーン騎手（1戦0勝）。17頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

8月19日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走からさらに20kg減らして迎えた13戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの日本海ステークス（新潟芝2200m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく6着に終わった。

11月18日、約3か月の休養明けで迎えた14戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの比叡ステークス（京都芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。14頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず12着に終わった。

7歳（2024年）

3月3日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた15戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの湾岸ステークス（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に終わった。

5月12日、中9週で迎えた16戦目は、佐原秀泰騎手を鞍上に迎えて、一般C3 16（高知ダート1300m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るブラックハートを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

5月26日、中1週で迎えた17戦目は、一般C3 14（高知ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で佐原秀泰騎手（1戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて、最後は2着のサノラキをクビ差振り切って圧倒的人気に応えた。

6月1日、連闘で迎えた18戦目は、丸山台特別（高知ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で佐原秀泰騎手（2戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6月16日、中1週で迎えた19戦目は、畑中信司騎手を鞍上に迎えて、アジサイ特別（高知ダート1300m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったレインボーウェザーに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

6月30日、中1週で迎えた20戦目は、カンナ特別（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で畑中信司騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場なく11着に敗れた。

7月14日、中1週で迎えた21戦目は、一般C3-3（高知ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で畑中信司騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のドウフォルスに4馬身の差をつけて1番人気に応えた。

7月27日、中1週で迎えた22戦目は、まさゆきさん感謝特別（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で畑中信司騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

9月7日、中5週で迎えた23戦目は、一般C2-5（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で畑中信司騎手（4戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のキゾクをアタマ差振り切って7勝目をつかんだ。

9月22日、中1週で迎えた24戦目は、秋分特別（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で畑中信司騎手（5戦2勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

10月5日、中1週で迎えた25戦目は、一般C2-2（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で畑中信司騎手（6戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では今一つ伸び切れず4着に敗れた。

10月19日、中1週で迎えた26戦目は、一般C2-2（高知ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は8戦連続で畑中信司騎手（7戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

11月2日、中1週で迎えた27戦目は、一般C1 C2（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は9戦連続で畑中信司騎手（8戦2勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では異次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のヴァイタリティに3馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。