アヴェンチュラ（2008年生、母アドマイヤサンデー）

アヴェンチュラ（2008年3月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冒険（伊）。父名より連想」。2011年にJRA賞最優秀3歳牝馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のジャングルポケット（当時10歳）と交配したアドマイヤサンデーが14歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地7戦4勝2着2回。2011年の秋華賞(牝G1)に勝利した他、2011年のエリザベス女王杯(牝G1)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額5,000万円（12.5万×400口）で一口馬主が募集された。

角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

6月20日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は472kg。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエイシンオスマンに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

10月2日、約3か月半の休養明けで迎えた2戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、抜け出したオールアズワンを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

12月12日、中9週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3歳（2011年）

7月30日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から28kg戻して迎えた4戦目は、3歳以上1600万下の漁火ステークス（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のシルクアーネストに2馬身半の差をつけて久方ぶりの実戦を物にした。

8月14日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のコスモネモシンをクビ差振り切って重賞ウィナーの称号をつかんだ。

10月16日、中8週で迎えた6戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のキョウワジャンヌに1馬身1/4の差をつけて3連勝で初のG1タイトルを手中に収めた。

11月13日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では目覚ましい伸びを見せたが、伸びてきたスノーフェアリー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。