アンビリーバブル（2001年生、母ダイナエクレール）

アンビリーバブル（2001年4月20日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「信じられない」。毛色は青毛。種牡馬のジェリ（当時9歳）と交配したダイナエクレールが21歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）広富牧場。戦績は、中央平地16戦0勝2着5回、地方7戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は2004年の3歳。

経歴

デビュー前

1歳のとき、広富牧場から「北海道10月市場サラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

藤原辰雄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2004年）

4月11日、デビュー戦は土谷智紀騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（福島芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は470kg。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、伸びてきたマイネルプログレス決め手に屈してハナ差の2着となった。

12月8日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から32kg増やして迎えた2戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、3歳（大井ダート1500m 内回り晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、アメージングパワーにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

12月29日、中2週で迎えた3戦目は、3歳（大井ダート1500m 内回り雪/重）に出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のヒポクラテスをアタマ差振り切って初勝利を挙げた。

4歳（2005年）

1月20日、中2週で迎えた4戦目は、一般C2七八（大井ダート1500m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石崎隆之騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線に入ると、前で粘るマイネルフェイカーを鮮やかな末脚でアタマ差だけ差し切って2勝目をマークした。

2月2日、中1週で迎えた5戦目は、早春特別（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石崎隆之騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、抜け出したオールオアラヴに半馬身届かず2着に敗北した。

5月8日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、豊島区特別（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で石崎隆之騎手（4戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

5月27日、中2週で迎えた7戦目は、荒川区特別（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で石崎隆之騎手（5戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったトロットテイオーに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

6月5日、連闘で迎えた8戦目は、一般C1七（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で石崎隆之騎手（6戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のタカミフィアートをアタマ差振り切って先頭ゴールを果たした。

8月13日、中9週で迎えた9戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は脚勢が鈍り12着に敗れた。

9月3日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた10戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の阿寒湖特別（札幌芝2600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に終わった。

5歳（2006年）

9月9日、約12か月半の休み明けで迎えた11戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では脚が上がってしまい11着に終わった。

12月10日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

6歳（2007年）

3月10日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた13戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

4月1日、中2週で迎えた14戦目は、佐藤聖也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

4月21日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で佐藤聖也騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛進したが、勝ったメイショウダンディにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

5月13日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で佐藤聖也騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、抜け出したオペラボイスにアタマ差届かず2着に惜敗した。

6月17日、中4週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

11月17日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

12月16日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（中京ダート2300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、勝ったエターナルスマイルに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

7歳（2008年）

1月19日、中4週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

5月25日、約4か月の休養明けで迎えた21戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

6月21日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、3歳以上500万下の種市特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（4戦0勝）。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では弾けるように疾駆したが、抜け出したマイネルマニセスを捕まえ切れず、2馬身差の2着となった。

7月12日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上500万下の三陸特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（5戦0勝）。15頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に終わった。