ラビュリントス（2020年生、母ブリトマルティス）

ラビュリントス（2020年4月27日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「ギリシャ神話に登場するクレタ島にある迷宮。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のキンシャサノキセキ（当時17歳）と交配したブリトマルティスが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は新冠橋本牧場。2022年のジュニアグランプリ(M1)に勝利した他、2023年のオパールカップ(M2)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田中淳司厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2022年）

5月4日、デビュー戦は落合玄太騎手を鞍上に据えて、牝馬限定2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は428kg。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力のある伸びを見せたが、勝ったエイシンテラにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

5月18日、中1週で迎えた2戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で落合玄太騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では鬼脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のモリデンボーイに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月14日、中7週で迎えた3戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳地方重賞のフルールカップ（門別ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に終わった。

8月11日、中3週で迎えた4戦目は、2歳オープンのターフチャレンジ2（門別ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は落合玄太騎手（2戦1勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では根気強くタフに走り抜いたが、勝ったデステージョにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

9月4日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、2歳オープンのすずらん賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で落合玄太騎手（3戦1勝）。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く9着に終わった。

10月2日、中3週で迎えた6戦目は、2歳M3の知床賞（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で落合玄太騎手（4戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のメンコイボクチャンをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

11月3日、中4週で迎えた7戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、2歳M1のジュニアグランプリ（盛岡芝1600m 小雨/良）に出走。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のナイトオブバンドに2馬身の差をつけて優勝

12月31日、中7週で迎えた8戦目は、牝馬限定2歳S1の東京2歳優駿（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は落合玄太騎手（5戦2勝）。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に敗れた。

3歳（2023年）

3月12日、中9週で馬体重を前走から17kg減らして迎えた9戦目は、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は本田正重騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に終わった。

5月7日、中7週で迎えた10戦目は、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1400m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で本田正重騎手（2戦0勝）。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

7月9日、中8週で迎えた11戦目は、3歳M2のオパールカップ（盛岡芝1700m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で本田正重騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に末脚を伸ばしてすんなりと抜け出し、最後は2着のナイトオブバンドに4馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

9月26日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、M1のOROカップ（盛岡芝1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で本田正重騎手（4戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

11月1日、中4週で馬体重を前走からさらに13kg増やして迎えた13戦目は、3歳戦の楠賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岩橋勇二騎手（1戦1勝）。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

12月30日、中7週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた14戦目は、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩橋勇二騎手（2戦1勝）。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい12着に終わった。

4歳（2024年）

4月18日、約3か月半の休み明けで迎えた15戦目は、牝馬限定オープンのしらさぎ賞（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は本田正重騎手（5戦1勝）。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に終わった。

5月23日、中4週で迎えた16戦目は、牝馬限定オープンのヒダカソウカップ（門別ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は岩橋勇二騎手（3戦1勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

6月22日、青函ステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩橋勇二騎手（4戦1勝）。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では見せ場なく14着に終わった。

7月21日、ハンデ戦でオープンのしらかばステークス（札幌芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で岩橋勇二騎手（5戦1勝）。10頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

8月18日、中3週で迎えた19戦目は、M2のOROターフスプリント（盛岡ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は本田正重騎手（6戦1勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

10月9日、中6週で迎えた20戦目は、北海道競馬記者クラブ特別（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は落合玄太騎手（6戦2勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず4着に敗れた。

11月3日、みちのくステークス（福島芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は岩橋勇二騎手（6戦1勝）。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に終わった。