ナイトオブバンド（2020年生、母ナイトオブドバイ）

ナイトオブバンド（2020年2月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「バンド(上海の観光地)の夜」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のShanghai Bobby（当時10歳）と交配したナイトオブドバイが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は松本牧場。2023年の秋の鞍に勝利した他、2022年のジュニアグランプリ(M1)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、松本牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、千葉県馬主会程田真司によって1,034万円で落札された。

米谷康秀厩舎（船橋）へ入厩。

2歳（2022年）

6月24日、デビュー戦は本田正重騎手を鞍上に据えて、2歳戦のライラックデビュー（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。馬体重は505kg。6頭立ての2番人気で4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るリュウノラプターを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月22日、中3週で迎えた2戦目は、2歳戦のリバーサイドジュニア特別（船橋ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田正重騎手（1戦1勝）。6頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るマイブーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

8月19日、中3週で迎えた3戦目は、2歳戦のリバーサイドアイドル特別（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田正重騎手（2戦2勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のストライダーに1馬身半の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

9月13日、中3週で迎えた4戦目は、2歳戦の若武者賞（川崎ダート1500m 晴/良）に56kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で本田正重騎手（3戦3勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。

10月16日、中4週で迎えた5戦目は、2歳M1の南部駒賞（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で本田正重騎手（4戦3勝）。6頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったエイシンケプラーに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

11月3日、中2週で迎えた6戦目は、2歳M1のジュニアグランプリ（盛岡芝1600m 小雨/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は6戦連続で本田正重騎手（5戦3勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、勝ったラビュリントスに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

3歳（2023年）

1月5日、中8週で迎えた7戦目は、T.バシュロ騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では脚が上がってしまい13着に終わった。

2023年1月6日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

2月23日、中6週で迎えた8戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、3歳S3の雲取賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

4月5日、中5週で迎えた9戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、3歳S3のクラウンカップ（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。13頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したポリゴンウェイヴに3/4馬身届かず2着となった。

5月3日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、3歳S2の東京湾カップ（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

6月7日、中4週で馬体重を前走から5kg絞って迎えた11戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、3歳S1の東京ダービー（大井ダート2000m 晴/重）に出走。15頭立ての10番人気で大外15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では決め手が足りず14着に終わった。

7月9日、中4週で迎えた12戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、3歳M2のオパールカップ（盛岡芝1700m 曇/重）に出走。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったラビュリントスに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

9月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの秋の鞍（名古屋ダート1500m 晴/重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るボヌールバローズを鮮やかな末脚でクビ差だけ差し切って制した。

11月1日、中5週で迎えた14戦目は、3歳戦の楠賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に敗れた。

12月20日、中6週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた15戦目は、3歳オープンのハートビートカップ（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は森泰斗騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚を失くしてしまい10着に終わった。

4歳（2024年）

2月1日、中5週で迎えた16戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、梅見月杯（名古屋ダート1500m 晴/稍重）に出走。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では伸びを欠き12着に終わった。