ボヌールバローズ（2020年生、母ジュリエットソング）

ボヌールバローズ（2020年5月21日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のヘニーヒューズ（当時17歳）と交配したジュリエットソングが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は酒井牧場。2022年のラブミーチャン記念(牝地方重賞)に勝利した他、2022年のラブミーチャン記念(牝)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、酒井牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、猪熊広次によって2,530万円で落札された。

福永敏厩舎（大井）へ入厩。

2歳（2022年）

8月14日、デビュー戦は矢野貴之騎手を鞍上に据えて、2歳（大井ダート1400m 晴/重）に出走。馬体重は496kg。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のジャーニーボーイに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

9月8日、中3週で迎えた2戦目は、2歳戦のつばめ特別（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。

11月1日、中7週で迎えた3戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳地方重賞のラブミーチャン記念（笠松ダート1600m 雨/稍重）に出走。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のメイクストームに2馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

12月31日、中8週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた4戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳S1の東京2歳優駿（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で大外15番ゲートからスタート。端に立つ形となり、ゆったりとしたペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、メイドイットマムに交わされて4馬身差の2着となった。

3歳（2023年）

3月7日、中8週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた5戦目は、3歳戦のクラシックトライアル（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。果敢に端をきり、非常に緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

5月11日、中8週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳S1の東京プリンセス賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で笹川翼騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮闘したが、勝ったサーフズアップにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月7日、中3週で迎えた7戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、3歳S1の東京ダービー（大井ダート2000m 晴/重）に出走。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、スローペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は失速してしまい13着に敗れた。

8月15日、中9週で迎えた8戦目は、牝馬限定戦のサードニックス賞（大井ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は笹川翼騎手（3戦0勝）。6頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして楽々と抜け出し、最後は2着のフィガロアルビアンに3馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

9月22日、中4週で迎えた9戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの秋の鞍（名古屋ダート1500m 晴/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、ナイトオブバンドにクビ差交わされて2着に甘んじた。

11月1日、中5週で迎えた10戦目は、3歳戦の楠賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るスペシャルエックスを別次元の末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて4勝目を獲得した。

12月20日、中6週で迎えた11戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、ハンデJpn3の兵庫ゴールドトロフィー（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず7着に敗れた。

4歳（2024年）

2月1日、中5週で迎えた12戦目は、梅見月杯（名古屋ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は本田正重騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

4月18日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から20kg増やして迎えた13戦目は、牝馬限定オープンのしらさぎ賞（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。