メイドイットマム（2020年生、母コマノスクアーロ）

メイドイットマム（2020年4月6日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「やったぜ、カアチャン」。毛色は栗毛。種牡馬のノヴェリスト（当時11歳）と交配したコマノスクアーロが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡むかわ町、生産者は新井牧場。2023年の桜花賞(牝Jpn3)に勝利した他、2023年のロジータ記念(牝S1)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

川島雅人厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2022年）

6月23日、デビュー戦は松井伸也騎手を鞍上に据えて、牝馬限定2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1000m 雨/稍重）に出走。馬体重は446kg。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のストリングポストに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月27日、中4週で迎えた2戦目は、落合玄太騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのウィナーズチャレンジ3（門別ダート1200m 曇/良）に出走。11頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したスペシャルエックスにクビ差届かず2着となった。

9月4日、中5週で迎えた3戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのすずらん賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

9月28日、中2週で迎えた4戦目は、2歳オープンのサファイア特別（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は松井伸也騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

10月20日、中2週で迎えた5戦目は、井上俊彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳Jpn3のエーデルワイス賞（門別ダート1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

12月1日、中5週で迎えた6戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳戦のネームヴァリュー・メモリアル（船橋ダート1500m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るポーチュラカを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて2勝目をマークした。

12月31日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定2歳S1の東京2歳優駿（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本橋孝太騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るボヌールバローズを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

3歳（2023年）

2月11日、中5週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で本橋孝太騎手（2戦2勝）。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず11着に終わった。

2023年2月14日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

3月22日、中5週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳S1の桜花賞（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で本橋孝太騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るサーフズアップを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけてファンの支持に応えた。

5月11日、中6週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳S1の東京プリンセス賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で本橋孝太騎手（4戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

6月14日、中4週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳Jpn2の関東オークス（川崎ダート2100m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で本橋孝太騎手（5戦3勝）。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

10月10日、約4か月の休養明けで迎えた12戦目は、牝馬限定3歳オープンのサルビアカップ（川崎ダート2000m 曇/不良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は7戦連続で本橋孝太騎手（6戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、勝ったマテリアルガールに詰め切れず、8馬身差の2着に敗北した。

11月8日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定3歳S1のロジータ記念（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で本橋孝太騎手（7戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスギノプリンセスに4馬身の差をつけて制した。

12月30日、中6週で迎えた14戦目は、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で本橋孝太騎手（8戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

4歳（2024年）

2月7日、中5週で迎えた15戦目は、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は10戦連続で本橋孝太騎手（9戦4勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に終わった。