スギノプリンセス（2020年生、母スギノエンプレス）

スギノプリンセス（2020年3月12日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は芦毛。種牡馬のダンカーク（当時14歳）と交配したスギノエンプレスが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は明治牧場。2023年のアレキサンドライトカップ(牝)に勝利した他、2022年のブロッサムカップ(牝地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田中正二厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2022年）

5月18日、デビュー戦は服部茂史騎手を鞍上に据えて、牝馬限定2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は488kg。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に終わった。

6月8日、中2週で迎えた2戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1200m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったハートオブリバティに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

6月29日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳（門別ダート1100m 雨/不良）に出走。鞍上は服部茂史騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、勝ったルンバルンバルンバを半馬身捉え切れず2着となった。

7月14日、中1週で迎えた4戦目は、2歳（門別ダート1500m 内回り曇/良）に出走。鞍上は五十嵐冬樹騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打ち、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヴェニスクィーンに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月17日、中4週で迎えた5戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐冬樹騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るエイシンペトラを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

9月13日、中3週で迎えた6戦目は、2歳（門別ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で五十嵐冬樹騎手（3戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るアンディジェンを途轍もない末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

10月4日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のブロッサムカップ（門別ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で五十嵐冬樹騎手（4戦3勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のサルトアンヘルに3馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

11月3日、中3週で迎えた8戦目は、2歳Jpn3のJBC2歳優駿（門別ダート1800m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で五十嵐冬樹騎手（5戦4勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に敗れた。

12月31日、中7週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた9戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳S1の東京2歳優駿（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3歳（2023年）

3月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳S1の桜花賞（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。

5月11日、中6週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた11戦目は、牝馬限定3歳S1の東京プリンセス賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田正重騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場なく9着に敗れた。

6月14日、中4週で迎えた12戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳Jpn2の関東オークス（川崎ダート2100m 曇/稍重）に出走。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず12着に終わった。

7月5日、中2週で迎えた13戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、江戸切子特別（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、抜け出したソウルストライクにクビ差届かず2着に惜敗した。

8月5日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定3歳オープンのアレキサンドライトカップ（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田譲治騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るリコシェを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って5勝目をつかんだ。

9月13日、中5週で迎えた15戦目は、川崎競輪バンクリニューアル記念（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田譲治騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。

10月10日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定3歳オープンのサルビアカップ（川崎ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で和田譲治騎手（3戦1勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入った。

11月8日、中3週で迎えた17戦目は、牝馬限定3歳S1のロジータ記念（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で和田譲治騎手（4戦1勝）。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、勝ったメイドイットマムに詰め切れず、4馬身差の2着となった。