トーホウチェイサー（2007年生、母トーホウビーナス）

トーホウチェイサー（2007年5月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋追跡者」。毛色は栗毛。種牡馬のゴールドアリュール（当時8歳）と交配したトーホウビーナスが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は竹島幸治。戦績は、中央平地34戦6勝2着1回、地方5戦2勝2着2回。2013年のNST賞(オープンハンデ)に勝利した他、2012年のすばるステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

柴田光陽厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

12月6日、デビュー戦は柴山雄一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。馬体重は476kg。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

3歳（2010年）

3月28日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。先手を奪い、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

4月24日、中3週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた3戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。端を奪う形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

7月25日、約3か月の休養明けで迎えた4戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るホクザンアロマを圧倒的な末脚で3/4馬身差し切って未勝利戦を制した。

8月8日、中1週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、3着に終わった。

9月20日、中5週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のシュテルンターラーをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

11月13日、中7週で迎えた7戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の円山特別（京都ダート1400m 曇/良）に出走。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4歳（2011年）

1月8日、中7週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のギンザナイトをクビ差振り切って3勝目を奪取した。

2月6日、中3週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（3戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のナムラカクレイを3/4馬身振り切って4勝目をマークした。

6月25日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた10戦目は、3歳以上1600万下の鳴門ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（4戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に敗れた。

7月16日、中2週で迎えた11戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の北陸ステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したアースサウンドにアタマ差届かず2着に甘んじた。

8月13日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の越後ステークス（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のチャンピオンラブに1馬身3/4の差をつけて5勝目を手にした。

10月22日、中9週で迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（5戦4勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

12月11日、中6週で迎えた14戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手が足りず6着に終わった。

5歳（2012年）

2月4日、中7週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた15戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、すばるステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

2月25日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた16戦目は、千葉ステークス（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

3月31日、中4週で迎えた17戦目は、コーラルステークス（阪神ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（6戦4勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後はタレてしまい11着に敗れた。

4月15日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの京葉ステークス（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

6月10日、中7週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた19戦目は、天保山ステークス（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（7戦4勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

10月20日、約4か月半の休養明けで迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（8戦4勝）。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

11月25日、中4週で迎えた21戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、太秦ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入った。

6歳（2013年）

1月6日、中5週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンのジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。

2月23日、中6週で迎えた23戦目は、千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

5月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた24戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての11番人気で大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

8月18日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンのNST賞（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（3戦0勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のシゲルソウサイをクビ差振り切って久方ぶりに勝利を挙げた。

9月14日、中3週で迎えた26戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、エニフステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず7着に終わった。

10月5日、中2週で迎えた27戦目は、ペルセウスステークス（東京ダート1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（4戦1勝）。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず14着に終わった。

10月19日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには加われず10着に敗れた。

12月8日、中6週で迎えた29戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には割り込めず10着に終わった。

7歳（2014年）

1月6日、中3週で迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンのジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（5戦1勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

8月24日、約7か月半の休養明けで迎えた31戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのNST賞（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。15頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず11着に終わった。

9月13日、中2週で迎えた32戦目は、D.ペロヴィッチ騎手を鞍上に迎えて、エニフステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では伸びが鈍く12着に終わった。

10月25日、中5週で迎えた33戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。

8歳（2015年）

1月5日、中9週で迎えた34戦目は、ハンデ戦でオープンのジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は柴山雄一騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず12着に終わった。

1月29日、中2週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた35戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、ねこやなぎ特別（名古屋ダート1800m 晴/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のビービーガザリアスに3馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

3月31日、中8週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた36戦目は、チューリップ特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、抜け出したシンゼンユメノスケにアタマ差届かず2着に甘んじた。

4月22日、中2週で迎えた37戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、名古屋チャレンジカップジュピター賞（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るアキノクリンチを驚異的な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5月4日、中1週で迎えた38戦目は、昇竜杯（名古屋ダート1600m 小雨/重）に出走。鞍上は岡部誠騎手（2戦1勝）。5頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したトップフライアーにハナ差届かず2着に甘んじた。

5月29日、中3週で迎えた39戦目は、東海クラウン（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（3戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず4着に敗れた。