アースサウンド（2007年生、母Leilani’s Song）

アースサウンド（2007年4月13日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「地球の響き」。毛色は栗毛。種牡馬のYes It's True（当時11歳）と交配したLeilani's Songが8歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地19戦5勝2着3回、地方6戦1勝2着1回。2009年の全日本2歳優駿(Jpn1)で3着に入った他、2009年の兵庫ジュニアグランプリ(Jpn2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

グリーンファーム愛馬会にて総額2,363万円（11.82万×200口）で一口馬主が募集された。

和田正道厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2009年）

8月15日、デビュー戦は後藤浩輝騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、セイウンシェンロンに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

9月5日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打ち、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のセイウンオウサムに8馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月8日、中8週で迎えた3戦目は、2歳500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、壮絶なハイペースで集団を牽引。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではひたひたと前との差を詰めて、最後は2着のスターボードを3/4馬身振り切って1番人気に応えた。

11月23日、中1週で迎えた4戦目は、2歳Jpn2の兵庫ジュニアグランプリ（園田ダート1400m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で後藤浩輝騎手（3戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったラブミーチャンを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

12月16日、中2週で迎えた5戦目は、2歳Jpn1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で後藤浩輝騎手（4戦2勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

3歳（2010年）

5月4日、約4か月半の休み明けで迎えた6戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳Jpn2の兵庫チャンピオンシップ（園田ダート1870m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

6月6日、中4週で迎えた7戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（5戦2勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて10着に敗れた。

8月14日、中9週で迎えた8戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の越後ステークス（新潟ダート1200m 曇/不良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマハーバリプラムに2馬身半の差をつけて3勝目を奪取した。

9月4日、中2週で迎えた9戦目は、BSN賞（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、マハーバリプラムに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

10月23日、中6週で迎えた10戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

11月28日、中4週で迎えた11戦目は、太秦ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

4歳（2011年）

6月4日、約6か月半の休養明けで迎えた12戦目は、天王山ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（6戦2勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ハナを切り、リードを2馬身以上保って、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では天与の闘志で諦めることなく走り切り、4着に入った。

7月16日、中5週で迎えた13戦目は、3歳以上1600万下の北陸ステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のトーホウチェイサーをアタマ差振り切って単勝一倍台の評価に応えた。

7月31日、中1週で迎えた14戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのNST賞（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したドスライスを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月3日、中4週で迎えた15戦目は、BSN賞（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不撓の敢闘精神で渋太く持ち堪えて先頭に立ち、最後は2着のレディルージュをクビ差振り切って5勝目をマークした。

9月28日、中3週で迎えた16戦目は、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず13着に敗れた。

12月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、C.オドノヒュー騎手を鞍上に迎えて、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びあぐねて14着に終わった。

5歳（2012年）

1月8日、中3週で迎えた18戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では見せ場なく12着に終わった。

6月10日、約5か月の休養明けで迎えた19戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、天保山ステークス（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。14頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は失速してしまい13着に終わった。

7月8日、中3週で迎えた20戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はバタバタになってしまい16着に終わった。

8月18日、中5週で迎えた21戦目は、BSN賞（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（3戦1勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

9月13日、中3週で迎えた22戦目は、地方重賞のオーバルスプリント（浦和ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は後藤浩輝騎手（7戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では不屈の敢闘精神でひたむきに粘り続けて、最後は2着のトーセンアレスをハナ差振り切って6勝目を手にした。

11月5日、中7週で迎えた23戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定地方重賞のJBCレディスクラシック（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に敗れた。

11月25日、中2週で迎えた24戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、太秦ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

12月9日、中1週で迎えた25戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は中谷雄太騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり16着に終わった。