ドスライス（2006年生、母Daisies and Nites）

ドスライス（2006年4月16日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「とてもスライスする」。毛色は栗毛。種牡馬のSpeightstown（当時8歳）と交配したDaisies and Nitesが12歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地26戦5勝2着2回、地方4戦2勝。2011年のクラスターカップ(Jpn3)に勝利した他、2011年のNST賞(オープンハンデ)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

森秀行厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2009年）

4月26日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。馬体重は514kg。18頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

5月20日、中2週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた2戦目は、3歳戦のアルキバ特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のリニアラピートに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

6月21日、中4週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた3戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

9月13日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走からさらに12kg減らして迎えた4戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて抜け出し、最後は2着のトムアウトランダーに3馬身の差をつけて2勝目を挙げた。

10月10日、中3週で馬体重を前走から18kg戻して迎えた5戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

12月12日、中8週で迎えた6戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の南総特別（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、3着に入った。

4歳（2010年）

1月11日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、4歳以上1000万下の初春賞（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪い、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のガッツで最後まで奮闘したが、ドリームクラウンに交わされて2馬身差の2着となった。

1月23日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた8戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま強靭な粘り腰で持ち堪えて、最後は2着のコリコパットに1馬身1/4の差をつけて制した。

2月28日、中4週で迎えた9戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のなにわステークス（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり10着に敗れた。

3月27日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の鳴門ステークス（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（5戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、ぐんぐんと末脚を伸ばして、最後は2着のフィールドジュエルに2馬身の差をつけて優勝

4月18日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンの京葉ステークス（中山ダート1200m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、3着に入った。

5月16日、中3週で迎えた12戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、栗東ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

10月17日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた13戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の京都オータムプレミアム（京都ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではいいところがなく14着に敗れた。

11月21日、中4週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた14戦目は、3歳以上1600万下の京都スマイルプレミアム（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（6戦3勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では全く伸びず15着に敗れた。

12月19日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上1600万下の仲冬ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入った。

5歳（2011年）

1月5日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下の初日の出ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

2月6日、中4週で迎えた17戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

3月6日、中3週で迎えた18戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に敗れた。

4月17日、中5週で迎えた19戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の陽春ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手が足りず8着に敗れた。

5月7日、中2週で迎えた20戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の高瀬川ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮やかな末脚を炸裂させて、最後は2着のサイオンに1馬身1/4の差をつけて5勝目をマークした。

5月29日、中2週で迎えた21戦目は、つばさ賞（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、抜け出したトーホウオルビスにアタマ差届かず2着となった。

7月10日、中5週で迎えた22戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、G3のプロキオンステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では最後まで息が続かず15着に終わった。

7月31日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンのNST賞（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（6戦1勝）。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま精一杯の粘りで持ち堪えて、最後は2着のアースサウンドに1馬身1/4の差をつけて6勝目を手中に収めた。

8月15日、中1週で迎えた24戦目は、Jpn3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（7戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて難なく抜け出し、最後は2着のグランドラッチに6馬身の差をつけて重賞初制覇を果たした。

9月28日、中5週で迎えた25戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

12月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた26戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（8戦3勝）。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に終わった。

7歳（2013年）

5月25日、約17か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた27戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。15頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。逃げる形となり、若干遅いペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい15着に終わった。

6月15日、中2週で迎えた28戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、天保山ステークス（阪神ダート1400m 雨/重）に出走。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて16着に終わった。

7月14日、中3週で迎えた29戦目は、ジュライステークス（中京ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。最後は失速してしまい16着に終わった。

8月14日、中3週で馬体重を前走から22kg減らして迎えた30戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、Jpn3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。