ウエスタンピット（1984年生、母ウエスタンシルビア）

ウエスタンピット（1984年4月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のピツトカーン（当時13歳）と交配したウエスタンシルビアが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）北西牧場。戦績は、中央平地29戦2勝2着7回。主な勝ち鞍は1989年の5歳以上400万下。

経歴

デビュー前

古賀末喜厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1986年）

11月30日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に50kgの軽斤量で出走。馬体重は434kg。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

12月13日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

3歳（1987年）

1月5日、中2週で迎えた3戦目は、横田吉光騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

1月24日、中2週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（中山ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で横田吉光騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、伸びてきたカイウンクラウン決め手に屈して半馬身差の2着となった。

2月15日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横田吉光騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月15日、中3週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（中山ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で横田吉光騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

5月2日、中6週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（新潟芝1200m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で横田吉光騎手（4戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

5月24日、中2週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で横田吉光騎手（5戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

7月5日、中5週で迎えた9戦目は、4歳未勝利（福島芝1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で横田吉光騎手（6戦0勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では不屈の気力で渋太く粘り込んで、最後は2着のドウカンゲートをアタマ差振り切って待望の初勝利を挙げた。

7月26日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上400万下（新潟芝1400m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で横田吉光騎手（7戦1勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

8月30日、中4週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で横田吉光騎手（8戦1勝）。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ホクトサワヤカに交わされて3馬身半差の2着となった。

9月5日、連闘で迎えた12戦目は、4歳以上400万下（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で横田吉光騎手（9戦1勝）。15頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて11着に終わった。

4歳（1988年）

1月30日、約5か月の休養明けで迎えた13戦目は、5歳以上400万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で横田吉光騎手（10戦1勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

2月14日、中1週で迎えた14戦目は、5歳以上400万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で横田吉光騎手（11戦1勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。敢然と端をきり、息の入らないペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで敢闘したが、ランドオリオンに交わされて5馬身差の2着となった。

3月5日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定の5歳以上400万下（中京ダート1000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は13戦連続で横田吉光騎手（12戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力十分の伸びを見せたが、勝ったガストロノミーにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

3月19日、中1週で迎えた16戦目は、5歳以上400万下の庄内川特別（中京芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は14戦連続で横田吉光騎手（13戦1勝）。15頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く最後はハギノウエールズと並んで6着同着となった。

5月7日、中6週で迎えた17戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、5歳以上400万下（新潟芝1400m 外回り小雨/稍重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

7月17日、中9週で迎えた18戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（小倉芝1200m 小雨/良）に出走。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

7月31日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上400万下の若戸特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

8月13日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上400万下（小倉芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で石橋守騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったカモンレディーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月28日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上400万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石橋守騎手（3戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、3着に終わった。

9月25日、中3週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（新潟芝1400m 雨/不良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず4着に敗れた。

10月8日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上400万下の岩谷特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は横田吉光騎手（14戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。先頭に立ち、タフなペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

11月6日、中3週で迎えた24戦目は、4歳以上400万下の秋元湖特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横田吉光騎手（15戦1勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は減速してしまい8着に終わった。

11月19日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上400万下の浄土平特別（福島芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で横田吉光騎手（16戦1勝）。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に終わった。

12月11日、中2週で迎えた26戦目は、伊藤暢康騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上400万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったクールテーストに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

12月24日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上400万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤暢康騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、抜け出したマイアスナロに半馬身届かず2着に敗北した。

5歳（1989年）

1月16日、中2週で迎えた28戦目は、5歳以上400万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で伊藤暢康騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のミヤビボーイを3/4馬身振り切って久々に白星を挙げた。

2月11日、中3週で迎えた29戦目は、5歳以上400万下（東京ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で伊藤暢康騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。