クールテースト（1985年生、母サクラクール）

クールテースト（1985年5月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーザンテースト（当時14歳）と交配したサクラクールが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は福島県、生産者は天工（有）。戦績は、中央平地30戦4勝2着3回。1988年の新春4歳牝馬ステークス(オープン牝)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

加藤修甫厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1987年）

12月5日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は420kg。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月20日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のスダレーヌに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1988年）

1月5日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳オープンの新春4歳牝馬ステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦1勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、勝ったアイノマーチに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

1月31日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（3戦1勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく12着に敗れた。

3月5日、中4週で迎えた5戦目は、東信二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定4歳400万下の桃花賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、4着に入った。

3月26日、中2週で迎えた6戦目は、3歳オープンの菜の花賞（東京芝1400m 雨/不良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（4戦1勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

5月8日、中5週で迎えた7戦目は、蛯沢誠治騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下（東京ダート1200m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮闘したが、勝ったドリームガバナーにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

5月28日、中2週で迎えた8戦目は、4歳400万下（東京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（5戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

6月19日、中2週で迎えた9戦目は、4歳400万下のくちなし賞（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（6戦1勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

7月9日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、4歳400万下（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では卓出した伸び脚で猛進したが、ミスターホーショーにクビ差交わされて2着に甘んじた。

12月11日、約5か月の休養明けで迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（7戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のウエスタンピットに1馬身の差をつけて久方ぶりの実戦を物にした。

4歳（1989年）

1月5日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（8戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

2月12日、中4週で迎えた13戦目は、徳吉一己騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の帆柱山特別（小倉芝1200m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に敗れた。

3月4日、中2週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下の潮来特別（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は中舘英二騎手（9戦2勝）。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るプリンシプルを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて3勝目をゲットした。

3月19日、中1週で迎えた15戦目は、G2のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（10戦3勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

4月8日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下の卯月ステークス（中山芝1200m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（11戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に敗れた。

5月13日、中4週で迎えた17戦目は、5歳以上1400万下の朱雀ステークス（京都芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（12戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

6月25日、中5週で迎えた18戦目は、北陸ステークス（新潟芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で中舘英二騎手（13戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

7月16日、中2週で迎えた19戦目は、BSN杯（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で中舘英二騎手（14戦3勝）。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。

8月5日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上900万下の五頭連峰特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で中舘英二騎手（15戦3勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

5歳（1990年）

1月13日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた21戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の初茜賞（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で中舘英二騎手（16戦3勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

2月10日、中3週で迎えた22戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の中津川特別（東京ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は9戦連続で中舘英二騎手（17戦3勝）。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はタレてしまい8着に終わった。

3月3日、中2週で迎えた23戦目は、5歳以上900万下の潮来特別（中山芝1200m 外回り曇/重）に出走。鞍上は10戦連続で中舘英二騎手（18戦3勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に敗れた。

4月1日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の香取特別（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で中舘英二騎手（19戦3勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

4月29日、中3週で迎えた25戦目は、吉沢宗一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の米沢特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6月3日、中4週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の甲斐駒特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（20戦3勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

6月16日、中1週で迎えた27戦目は、5歳以上900万下の白河特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（21戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

7月1日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の尾瀬特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（22戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るタマモダイヤモンドを別次元の末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

7月15日、中1週で迎えた29戦目は、BSN杯（新潟芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（23戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に敗れた。

9月9日、中7週で迎えた30戦目は、ハンデG3の京王杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で中舘英二騎手（24戦4勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず10着に終わった。