アイノマーチ（1985年生、母アイノエンゼル）

アイノマーチ（1985年3月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のゴーマーチング（当時20歳）と交配したアイノエンゼルが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は青森県、生産者は（有）明成牧場。戦績は、中央平地17戦3勝2着2回。1987年の新潟3歳ステークス(G3)で2着に入った他、1988年の牝馬東京タイムズ杯(牝G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

成宮明光厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1987年）

7月18日、デビュー戦は蛯沢誠治騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（新潟芝1000m 曇/重）に出走。馬体重は420kg。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスーパークライムに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月6日、中6週で迎えた2戦目は、2歳G3の新潟3歳ステークス（新潟芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（1戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、グリンモリーに半馬身交わされて2着に敗北した。

11月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、2歳オープンの福島3歳ステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯沢誠治騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を爆発させて、最後は2着のシーバードパワーを半馬身振り切って断然の支持に応えた。

12月19日、中3週で迎えた4戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、2歳G3のテレビ東京賞3歳牝馬ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

3歳（1988年）

1月5日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳オープンの新春4歳牝馬ステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（3戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のクールテーストに2馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

1月31日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（4戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

3月20日、中6週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯沢誠治騎手（5戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

4月10日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で蛯沢誠治騎手（6戦3勝）。18頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい10着に敗れた。

8月7日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、G3の関屋記念（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で蛯沢誠治騎手（7戦3勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り8着に敗れた。

10月1日、中7週で迎えた10戦目は、オータムスプリントステークス（新潟芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で蛯沢誠治騎手（8戦3勝）。8頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって8着に終わった。

10月16日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定G3の牝馬東京タイムズ杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で蛯沢誠治騎手（9戦3勝）。12頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、伸びてきたダイナアルテミス決め手に屈して半馬身差の2着となった。

11月13日、中3週で迎えた12戦目は、富士ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で蛯沢誠治騎手（10戦3勝）。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

12月4日、中2週で迎えた13戦目は、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で蛯沢誠治騎手（11戦3勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に終わった。

4歳（1989年）

6月3日、約6か月の休養明けで迎えた14戦目は、パラダイスステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で蛯沢誠治騎手（12戦3勝）。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく5着に終わった。

6月25日、中2週で迎えた15戦目は、北陸ステークス（新潟芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で蛯沢誠治騎手（13戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

7月16日、中2週で迎えた16戦目は、BSN杯（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で蛯沢誠治騎手（14戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に敗れた。

8月6日、中2週で迎えた17戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で蛯沢誠治騎手（15戦3勝）。18頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを18番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず18着に終わった。