タマモダイヤモンド（1986年生、母タマモコトブキ）

タマモダイヤモンド（1986年4月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のミルジヨージ（当時11歳）と交配したタマモコトブキが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）グランド牧場。戦績は、中央平地30戦7勝2着4回。1992年のオータムスプリントステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

吉永猛厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1989年）

9月17日、デビュー戦は土肥幸広騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。12頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。端をきり、息の入らないペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり7着に終わった。

9月30日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

10月21日、中2週で迎えた3戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。端に立ち、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のユートブラットに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

11月12日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、4歳以上400万下の須賀川特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（1戦1勝）。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

11月18日、連闘で迎えた5戦目は、4歳以上400万下の浄土平特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田面木博公騎手（2戦1勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

4歳（1990年）

4月21日、約5か月の休み明けで迎えた6戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で田面木博公騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、タフなペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて、最後は2着のスズノキャサリンに2馬身半の差をつけて久方ぶりの一戦を制した。

5月12日、中2週で迎えた7戦目は、5歳以上900万下の日光特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田面木博公騎手（4戦2勝）。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では印象的な伸び脚で驀進したが、モガミテンリュウにハナ差交わされて2着となった。

6月16日、中4週で迎えた8戦目は、5歳以上900万下の白河特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で田面木博公騎手（5戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ハイペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったクラシックブリッジをクビ差捉え切れず2着に甘んじた。

7月1日、中1週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の尾瀬特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で田面木博公騎手（6戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、クールテーストに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。

7月7日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、5歳以上900万下の織姫賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で田面木博公騎手（7戦2勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

12月16日、約5か月半の休み明けで迎えた11戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい8着に敗れた。

5歳（1991年）

1月7日、中2週で迎えた12戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に終わった。

2月3日、中3週で迎えた13戦目は、5歳以上500万下の香春岳特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（3戦0勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず4着に敗れた。

3月3日、中3週で迎えた14戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい7着に敗れた。

3月31日、中3週で迎えた15戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/重）に出走。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、キョウワタイジュにクビ差交わされて2着となった。

8月10日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の噴火湾特別（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。先頭に立ち、後続を2馬身以上離して、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

8月24日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下の下北半島特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のピュアーホワイトに3馬身半の差をつけて久々に勝利を挙げた。

9月15日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の道新スポーツ杯（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で本田優騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後はバタバタになってしまい10着に敗れた。

10月19日、中4週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下の五色沼特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（4戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。端を奪い、緩みのないペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のスプライトパッサーに3馬身半の差をつけて優勝

11月9日、中2週で迎えた20戦目は、牝馬限定戦のユートピアステークス（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は田面木博公騎手（8戦2勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘し、3着を確保した。

12月15日、中4週で迎えた21戦目は、小谷内秀夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、後続を2馬身以上離して、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り9着に終わった。

6歳（1992年）

1月25日、中5週で迎えた22戦目は、ハンデ戦の石清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着を確保した。

3月7日、中5週で迎えた23戦目は、牝馬限定戦のうずしおステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（5戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のマツノエブエに1馬身3/4の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

7月11日、約4か月の休み明けで迎えた24戦目は、豊明市制20周年記念（中京芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（6戦2勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

8月2日、中2週で迎えた25戦目は、やまなみステークス（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で土肥幸広騎手（7戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。先手を取る形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のユウキサンボーイに2馬身の差をつけて6勝目を収める

9月13日、中5週で迎えた26戦目は、岡潤一郎騎手を鞍上に迎えて、G3のセントウルステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。

10月3日、中2週で迎えた27戦目は、オータムスプリントステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は田面木博公騎手（9戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマンジュデンゴッドに1馬身3/4の差をつけて7勝目を挙げた。

11月29日、中7週で迎えた28戦目は、シリウスステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（10戦3勝）。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい9着に敗れた。

12月26日、中3週で迎えた29戦目は、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田面木博公騎手（11戦3勝）。13頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい12着に終わった。

7歳（1993年）

2月6日、中5週で迎えた30戦目は、松本達也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に終わった。