ベアファースト（2011年生、母ビューティコマンダ）

ベアファースト（2011年2月23日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「馬主名より＋一番」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のアルデバランⅡ（当時13歳）と交配したビューティコマンダが5歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は日本中央競馬会日高育成牧場。戦績は、中央平地10戦0勝、地方15戦7勝2着4回。2016年の東海クラウン(一般A1 B以上)で2着に入った他、2016年の東海クラウン(一般A1 B以上)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

2歳のとき、JRA日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、熊木浩によって441万円で落札された。

二ノ宮敬宇厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

6月8日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。18頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に終わった。

11月9日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。17頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

11月30日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中京芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。18頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

12月23日、中2週で迎えた4戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

3歳（2014年）

3月15日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、平野優騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい13着に終わった。

5月18日、中8週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた6戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に敗れた。

6月8日、中2週で迎えた7戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1400m 小雨/不良）に51kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では見所を作れず13着に終わった。

8月13日、中8週で迎えた8戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、3歳（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のタケノサンライズに2馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

8月28日、中1週で迎えた9戦目は、3歳（大井ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

9月19日、中2週で迎えた10戦目は、3歳（大井ダート1500m 内回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るスーパーレインボーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて2勝目を獲得した。

10月24日、中4週で迎えた11戦目は、週末めとろポリシャン賞（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で御神本訓史騎手（3戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

4歳（2015年）

1月17日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は平野優騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず13着に終わった。

3月29日、中9週で迎えた13戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では速い脚を使えず16着に終わった。

8月8日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた14戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての18番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ伸び切れず12着に終わった。

9月18日、中5週で馬体重を前走からさらに11kg増やして迎えた15戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、サファイア賞（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のセイクリッドブルーに約12馬身の大差をつけて勝利を手に入れた。

10月9日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた16戦目は、一般B7（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で向山牧騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、勝ったアスターカウンティに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

10月29日、中2週で迎えた17戦目は、一般B6（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で向山牧騎手（2戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るインパルスガールを次元の違う末脚で交わし去り、最後は7馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

11月10日、中1週で迎えた18戦目は、中山七里特別（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で向山牧騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のカラジャスに1馬身半の差をつけて1番人気に応えた。

12月15日、中4週で迎えた19戦目は、山下雅之騎手を鞍上に迎えて、銀嶺特別（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず4着に敗れた。

12月28日、中1週で迎えた20戦目は、マックル賞（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は向山牧騎手（4戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のヤマニンデリシューに2馬身半の差をつけて6勝目を収める

5歳（2016年）

1月29日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた21戦目は、東海クラウン（笠松ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で向山牧騎手（5戦4勝）。7頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したディアジースターに半馬身届かず2着となった。

2月22日、中2週で迎えた22戦目は、白梅賞（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で向山牧騎手（6戦4勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のカグニザントに4馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

3月8日、中1週で迎えた23戦目は、早春特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で向山牧騎手（7戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、アラートミノルに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

4月5日、中3週で迎えた24戦目は、東海クラウン（笠松ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で向山牧騎手（8戦5勝）。6頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では決め手が足りず4着に終わった。

5月13日、中4週で迎えた25戦目は、東海クラウン（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で向山牧騎手（9戦5勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、勝ったサルバドールハクイに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。