ファーストトウカ（2000年生、母サンヨウアロー）

ファーストトウカ（2000年4月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「調教師の新規開業を祝して最初の藤（藤岡）の花（雌馬）」。毛色は鹿毛。種牡馬のコマンダーインチーフ（当時10歳）と交配したサンヨウアローが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）フジワラ・ファーム。戦績は、中央平地9戦0勝2着3回、地方17戦2勝2着3回。主な勝ち鞍は2004年の川西市制50周年記念特別(B1-1)。

経歴

デビュー前

藤岡健一厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2003年）

3月1日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（阪神ダート1800m 雨/稍重）に出走。馬体重は450kg。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では弾けるような伸びで驀進したが、勝ったマイネサマンサにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

3月15日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（阪神ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、オースミハイエースに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

3月22日、連闘で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナで最後まで敢闘したが、勝ったラバヤデールにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

5月10日、中6週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、4着に終わった。

5月24日、中1週で迎えた5戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。

6月8日、中1週で迎えた6戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はタレてしまい10着に敗れた。

4歳（2004年）

1月18日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート2400m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では目立つような脚を使えず15着に終わった。

4月3日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から18kg戻して迎えた8戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の花見山特別（福島ダート1700m 曇/重）に出走。12頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に終わった。

5月1日、中3週で迎えた9戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に終わった。

7月19日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から26kg増やして迎えた10戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上B3-3（園田ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したサウスチェリーを捕まえ切れず、クビ差の2着に惜敗した。

7月29日、中0週で迎えた11戦目は、千ヶ峰特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り7着に敗れた。

8月24日、中3週で馬体重を前走から15kg減らして迎えた12戦目は、上月ビスラカップ（姫路ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のリネンパワーに5馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

9月9日、中1週で迎えた13戦目は、日本・モンゴル民族博物館特別（姫路ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

9月23日、中1週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた14戦目は、アーリーフォール特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（4戦1勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

10月6日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上B1-2（園田ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で岩田康誠騎手（5戦1勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

10月14日、連闘で迎えた16戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、川西市制50周年記念特別（園田ダート1230m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るイズミニセイを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

11月4日、中2週で迎えた17戦目は、忠臣蔵特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（6戦1勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したハッタリヴリアを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

11月16日、中1週で迎えた18戦目は、報知中津特別（園田ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（7戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に敗れた。

5歳（2005年）

7月21日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた19戦目は、武藤隆一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上A3-1（園田ダート1700m 晴/良）に出走。7頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はタレてしまい7着に終わった。

8月4日、中1週で迎えた20戦目は、やしろメジロ特別（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（8戦1勝）。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に終わった。

8月17日、中1週で迎えた21戦目は、3歳以上B1-2（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（9戦1勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

9月9日、中2週で迎えた22戦目は、福崎サルビア特別（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（10戦1勝）。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したホワイトドラゴンを捕まえ切れず、3馬身差の2着となった。

9月21日、中1週で迎えた23戦目は、3歳以上A3-2（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（11戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

10月4日、中1週で迎えた24戦目は、豊岡・コウノトリ特別（園田ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（12戦1勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

10月13日、連闘で迎えた25戦目は、3歳以上A3（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で岩田康誠騎手（13戦1勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

10月26日、中1週で迎えた26戦目は、3歳以上A3二（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で岩田康誠騎手（14戦1勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見所を作れず10着に終わった。