シンシノブ（1987年生、母リニアシヤープ）

シンシノブ（1987年5月31日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のトレボロ（当時8歳）と交配したリニアシヤープが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は高畑一男。戦績は、中央平地30戦4勝2着3回。1991年の六甲ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

吉永忍厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1989年）

11月5日、デビュー戦は土肥幸広騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。18頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったマークスイにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

11月25日、中2週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳新馬（京都芝1200m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るビューティキンザンを驚異的な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

12月10日、中1週で迎えた3戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のラジオたんぱ杯3歳牝馬ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

12月23日、中1週で迎えた4戦目は、3歳400万下の千両賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のフミノゼウスに2馬身半の差をつけて2勝目を獲得した。

3歳（1990年）

2月11日、中6週で迎えた5戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のきさらぎ賞（阪神芝2000m 曇/不良）に出走。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

3月18日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

4月8日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、5着に終わった。

4月29日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G2のサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で土肥幸広騎手（4戦1勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず11着に敗れた。

9月30日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から34kg戻して迎えた9戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のサファイヤステークス（中京芝1700m 雨/不良）に出走。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい4着に終わった。

10月27日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

11月10日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の八瀬特別（京都芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦0勝）。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に終わった。

12月1日、中2週で迎えた12戦目は、J.クローン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’90ゴールデンブーツトロフィー（京都芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月15日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の西陣特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（5戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったライオンエリナに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

4歳（1991年）

1月7日、中2週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下の新春賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（6戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

1月26日、中2週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下の深草特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

2月16日、中2週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下の響灘特別（小倉芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（7戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

3月10日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の八女特別（小倉芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（8戦1勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

4月13日、中4週で迎えた18戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の御室特別（京都芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で土肥幸広騎手（9戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

4月28日、中1週で迎えた19戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で土肥幸広騎手（10戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露したが、3着に終わった。

5月19日、中2週で迎えた20戦目は、増井裕騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の聖護院特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず4着に敗れた。

6月1日、中1週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下の山科特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（11戦1勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

6月23日、中2週で迎えた22戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の浜名湖特別（中京芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（12戦1勝）。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に終わった。

11月9日、約4か月半の休み明けで迎えた23戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に敗れた。

11月30日、中2週で迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の高山特別（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（13戦1勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマックスジュエリーを強烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

12月7日、連闘で迎えた25戦目は、須貝尚介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下の鳥羽特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のタニノメッセージを半馬身振り切って4勝目を獲得した。

12月22日、中1週で迎えた26戦目は、六甲ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で須貝尚介騎手（1戦1勝）。15頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

5歳（1992年）

2月1日、中5週で迎えた27戦目は、ハンデ戦の飛鳥ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で須貝尚介騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に敗れた。

2月15日、中1週で迎えた28戦目は、すばるステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

3月1日、中1週で迎えた29戦目は、ハンデ戦の甲南ステークス（阪神芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、勝ったエイティボレーに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

3月22日、中2週で迎えた30戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の御堂筋ステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。