アーティット（2019年生、母アブソリュートレディ）

アーティット（2019年4月19日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「太陽、日曜日(タイ語)」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時17歳）と交配したアブソリュートレディが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2023年の大阪―ハンブルクカップ(オープンハンデ)に勝利した他、2022年の白百合ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、金子真人ホールディングスによって2億4,200万円で落札された。

友道康夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

11月13日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は482kg。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

12月12日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったディライトバローズにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

3歳（2022年）

1月8日、中3週で迎えた3戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2200m 晴/良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のプレミアスコアを半馬身振り切って初白星を挙げた。

3月12日、中8週で迎えた4戦目は、3歳1勝クラスのゆきやなぎ賞（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月2日、中2週で迎えた5戦目は、3歳1勝クラスのアザレア賞（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず4着に敗れた。

5月29日、中7週で迎えた6戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの白百合ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く3着に敗れた。

6月26日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、5着に終わった。

7月24日、中3週で迎えた8戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（小倉芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のセルケトに2馬身半の差をつけて優勝

9月18日、中7週で迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラスの木曽川特別（中京芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のエイカイマッケンロに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

4歳（2023年）

3月5日、約5か月半の休養明けで迎えた10戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの湾岸ステークス（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。

4月8日、中4週で迎えた11戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2600m 外回り晴/稍重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のセファーラジエルを3/4馬身振り切って優勝

5月28日、中6週で迎えた12戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦1勝）。18頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見所を作れず10着に敗れた。

9月16日、約3か月半の休養明けで迎えた13戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのケフェウスステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて4着に敗れた。

11月5日、中6週で迎えた14戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場なく11着に敗れた。