エンジェルスポート（1994年生、母ヒンドムーリン）

エンジェルスポート（1994年5月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時8歳）と交配したヒンドムーリンが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）荻伏三好ファーム。戦績は、中央平地38戦5勝2着4回。主な勝ち鞍は1999年の5歳以上900万下。

経歴

デビュー前

ターファイトクラブにて総額2,700万円（54万×50口）で一口馬主が募集された。

太宰義人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1996年）

9月8日、デビュー戦は小池隆生騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く13着に敗れた。

9月28日、中2週で迎えた2戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く4着に敗れた。

3歳（1997年）

2月23日、約5か月の休養明けで迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は小池隆生騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は垂れてしまい8着に敗れた。

3月16日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

3月30日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で小池隆生騎手（3戦0勝）。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

4月13日、中1週で迎えた6戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシゲルキララに9馬身の差をつけて初白星を挙げた。

4月27日、中1週で迎えた7戦目は、常石勝義騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、ナムラキントウンに半馬身交わされて2着となった。

5月10日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい7着に敗れた。

5月25日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳500万下（中京ダート1000m 晴/重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では速い脚を使えず5着に敗れた。

6月14日、中2週で迎えた10戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

11月1日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

11月16日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（4戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天資の闘志でゴールまで力戦したが、3着に終わった。

11月30日、中1週で迎えた13戦目は、牧田和弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

12月13日、中1週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で牧田和弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4歳（1998年）

1月11日、中3週で迎えた15戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（5戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったトウヨウナイスに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

2月7日、中3週で迎えた16戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は牧田和弥騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に敗れた。

3月1日、中2週で迎えた17戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月8日、連闘で迎えた18戦目は、5歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るシエンマッハをハナ差だけ差し切って勝利を手に入れた。

6月14日、約3か月半の休み明けで迎えた19戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1000m 小雨/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

6月27日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1000m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で太宰啓介騎手（3戦1勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

7月12日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で太宰啓介騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のドリームマスターに1馬身半の差をつけて3勝目をマークした。

7月25日、中1週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の駒ケ岳特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で太宰啓介騎手（5戦2勝）。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

9月20日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で太宰啓介騎手（6戦2勝）。15頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、勝ったキョウエイフォルテにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

10月11日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で太宰啓介騎手（7戦2勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

10月25日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で太宰啓介騎手（8戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では全く伸びず9着に敗れた。

11月14日、中2週で迎えた26戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で太宰啓介騎手（9戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は垂れてしまい15着に敗れた。

5歳（1999年）

2月21日、約3か月半の休養明けで迎えた27戦目は、竹之下智昭騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

3月7日、中1週で迎えた28戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（6戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に沈んだ。

3月20日、中1週で迎えた29戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（10戦2勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮闘したが、勝ったタックスパラダイスにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

4月18日、中3週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の御影特別（阪神ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（11戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に敗れた。

5月1日、中1週で迎えた31戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（12戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月9日、連闘で迎えた32戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で太宰啓介騎手（13戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

5月29日、中2週で迎えた33戦目は、5歳以上900万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で太宰啓介騎手（14戦2勝）。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るシロキタティターンを鮮やかな末脚で半馬身差し切って勝利を手中に収めた。

6月12日、中1週で迎えた34戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で太宰啓介騎手（15戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るタヤスオドリコを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて5勝目をつかんだ。

6月26日、中1週で迎えた35戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下のストークステークス（阪神芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で太宰啓介騎手（16戦4勝）。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入り込んだ。

7月25日、中3週で迎えた36戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の北陸ステークス（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

11月28日、約4か月の休養明けで迎えた37戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の花園ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて13着に終わった。

12月19日、中2週で迎えた38戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の元町ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後は脚色が衰えて16着に終わった。