ポートカンパーニュ（2004年生、母ニドクリキリコ）

ポートカンパーニュ（2004年3月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋田舎（仏）」。毛色は栗毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時19歳）と交配したニドクリキリコが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は中脇満。戦績は、中央平地30戦0勝2着5回、地方5戦1勝2着2回。主な勝ち鞍は2008年の春季キャンプ観戦特別(一般A Bイ)。

経歴

デビュー前

高橋成忠厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2007年）

1月21日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は432kg。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、4着を確保した。

2月3日、中1週で迎えた2戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

3月3日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

3月18日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

4月7日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、3着に入った。

4月28日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（4戦0勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく7着に敗れた。

5月19日、中2週で迎えた7戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったポールシャトルに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

6月2日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（5戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮戦したが、ウレッコにクビ差交わされて2着に甘んじた。

6月16日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（6戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

6月30日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（7戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

7月21日、中2週で迎えた11戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（8戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい13着に敗れた。

8月11日、中2週で迎えた12戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着に入った。

8月25日、中1週で迎えた13戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目覚ましい伸び脚で驀進したが、オリオンスターズに交わされて3馬身差の2着となった。

9月1日、連闘で迎えた14戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

11月3日、中8週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた15戦目は、難波剛健騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり11着に敗れた。

11月17日、中1週で迎えた16戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったベルファストにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

11月24日、連闘で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に敗れた。

12月1日、連闘で迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で芹沢純一騎手（2戦0勝）。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、抜け出したキクノハヤブサを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

4歳（2008年）

1月13日、中5週で馬体重を前走から22kg増やして迎えた19戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、オッズパーク特別（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ゲイリーファングに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

1月20日、連闘で迎えた20戦目は、今年も高知競馬特別（高知ダート1300m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で赤岡修次騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、バッドフォーチュンに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

2月3日、中1週で迎えた21戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、アメジスト特別（高知ダート1600m 晴/不良）に出走。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい9着に敗れた。

2月11日、連闘で迎えた22戦目は、中西達也騎手を鞍上に迎えて、春季キャンプ観戦特別（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のホウヨウゴンタに3馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

2月17日、連闘で迎えた23戦目は、地方重賞の黒潮スプリンターズカップ（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は山本聡哉騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

6月22日、約4か月の休養明けで迎えた24戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1200m 曇/稍重）に出走。15頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって14着に終わった。

7月13日、中2週で迎えた25戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

11月15日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（3戦0勝）。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

12月14日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた27戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（4戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

5歳（2009年）

1月11日、中3週で迎えた28戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で芹沢純一騎手（5戦0勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見所を作れず8着に敗れた。

1月18日、連闘で迎えた29戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は安藤光彰騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

2月8日、中2週で迎えた30戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤光彰騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

2月21日、中1週で迎えた31戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で安藤光彰騎手（3戦0勝）。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

3月14日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた32戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で安藤光彰騎手（4戦0勝）。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が振るわず12着に終わった。

4月12日、中3週で迎えた33戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島ダート1150m 曇/良）に出走。鞍上は難波剛健騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

5月3日、中2週で迎えた34戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（6戦0勝）。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい9着に敗れた。

5月9日、連闘で迎えた35戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。15頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り12着に終わった。