フジユージーン（2021年生、母デザイナー）

フジユージーン（2021年5月14日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のゴールデンバローズ（当時9歳）と交配したデザイナーが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は村上牧場。2025年のシアンモア記念(M1)で2着に入った他、2025年の青藍賞(M2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、村上牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、岩手県馬主会によって550万円で落札された。

瀬戸幸一厩舎（岩手）へ入厩。

2歳（2023年）

6月4日、デビュー戦は村上忍騎手を鞍上に据えて、2歳戦のファーストステップ（水沢ダート850m 曇/稍重）に出走。馬体重は526kg。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のダイセンサラーに約13馬身の大差をつけて初白星を挙げた。

7月18日、中5週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた2戦目は、2歳（盛岡ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で村上忍騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミヤギヴァリアントに8馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

8月20日、中4週で迎えた3戦目は、2歳M3のビギナーズカップ（水沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で村上忍騎手（2戦2勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るリトルカリッジを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

10月3日、中5週で迎えた4戦目は、2歳M1のネクストスター盛岡（盛岡ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で村上忍騎手（3戦3勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るコンバットスプーンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は約11馬身の大差をつけて負け知らずの4連勝を決めた。

11月12日、中5週で迎えた5戦目は、2歳M1の南部駒賞（盛岡ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で村上忍騎手（4戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るオスカーブレインを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて土付かずの5連勝を決めた。

3歳（2024年）

4月7日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、3歳M2のスプリングカップ（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で村上忍騎手（5戦5勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサクラトップキッドに約14馬身の大差をつけて無傷の6連勝を決めた。

5月5日、中3週で迎えた7戦目は、3歳M1のダイヤモンドカップ（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で村上忍騎手（6戦6勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のオオイチョウに4馬身の差をつけて無傷の7連勝を決めた。

6月16日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、3歳M1の東北優駿（水沢ダート2000m 雨/良）に出走。鞍上は8戦連続で村上忍騎手（7戦7勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先陣を切る形となり、で一団を引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサクラトップキッドに約12馬身の大差をつけて無傷の8連勝を決めた。

9月3日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、3歳Jpn2の不来方賞（盛岡ダート2000m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は9戦連続で村上忍騎手（8戦8勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

10月2日、中3週で迎えた10戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、3歳Jpn1のジャパンダートクラシック（大井ダート2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に終わった。

11月7日、中4週で迎えた11戦目は、3歳戦の楠賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は村上忍騎手（9戦8勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のストリームをアタマ差振り切って優勝

4歳（2025年）

4月15日、約5か月半の休み明けで迎えた12戦目は、M2の赤松杯（水沢ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で村上忍騎手（10戦9勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったヒロシクンをクビ差捉え切れず2着に甘んじた。

5月18日、中4週で迎えた13戦目は、M1のシアンモア記念（盛岡ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で村上忍騎手（11戦9勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したヒロシクンを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

9月21日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた14戦目は、菅原辰徳騎手を鞍上に迎えて、M2の青藍賞（水沢ダート1600m 晴/重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、勝ったヒロシクンに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

10月22日、中3週で迎えた15戦目は、杉山海波騎手を鞍上に迎えて、マイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り雨/重）に出走。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に終わった。

11月11日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた16戦目は、トパーズ賞（大井ダート1400m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で杉山海波騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮し、3着に入った。