モノポライザー（1999年生、母ダイナカール）

モノポライザー（1999年4月4日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時13歳）と交配したダイナカールが20歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地23戦5勝、地方14戦9勝2着2回。2002年のポートアイランドステークス(オープン)に勝利した他、2002年の若駒ステークス(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額8,000万円（200万×40口）で一口馬主が募集された。

橋口弘次郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2001年）

11月4日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 晴/稍重）に出走。馬体重は446kg。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るファビラスキャットを凄まじい末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

12月8日、中4週で迎えた2戦目は、2歳500万下（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るメガスターダムを凄まじい末脚でクビ差だけ差し切って断トツの支持に応えた。

3歳（2002年）

1月19日、中5週で迎えた3戦目は、3歳オープンの若駒ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦2勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のフィールドラッキーに1馬身半の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

4月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。最後はガス欠状態になり16着に敗れた。

5月3日、中2週で迎えた5戦目は、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月26日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では脚が残っておらず14着に敗れた。

9月28日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のメイショウラムセスをハナ差振り切って順当に勝利した。

10月26日、中3週で迎えた8戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（5戦4勝）。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、5着に終わった。

11月17日、中2週で迎えた9戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（6戦4勝）。18頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず8着に敗れた。

4歳（2003年）

1月5日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（7戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

1月26日、中2週で迎えた11戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に敗れた。

10月11日、約8か月半の休養明けで迎えた12戦目は、3歳以上1600万下の大原ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（8戦4勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のナムラサンクスをアタマ差振り切って久方ぶりの実戦を物にした。

11月2日、中2週で迎えた13戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（9戦5勝）。18頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では見せ場を作れず16着に敗れた。

5歳（2004年）

11月6日、約12か月半の休養明けで迎えた14戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（10戦5勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

11月27日、中2週で迎えた15戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G3の京阪杯（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

12月26日、中3週で迎えた16戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、2004ファイナルステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず8着に敗れた。

6歳（2005年）

1月16日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

7歳（2006年）

1月14日、約12か月の休養明けで迎えた18戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り雨/重）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず6着に終わった。

3月19日、中8週で迎えた19戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず9着に終わった。

4月8日、中2週で迎えた20戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では見所を作れず10着に終わった。

7月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた21戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの米子ステークス（京都芝1600m 外回り晴/重）に53kgの軽斤量で出走。11頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く10着に終わった。

7月23日、中2週で迎えた22戦目は、北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に終わった。

8月6日、中1週で迎えた23戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、KBC杯（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では見所を作れず14着に終わった。

11月5日、約3か月の休養明けで迎えた24戦目は、新原健伸騎手を鞍上に迎えて、嘉瀬川特別（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

12月3日、中3週で迎えた25戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、韓国岳特別（佐賀ダート2000m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず4着に敗れた。

8歳（2007年）

1月2日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた26戦目は、4歳以上C2（佐賀ダート1300m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のヒカリノメガミに約14馬身の大差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

1月13日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上C2（佐賀ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山口勲騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るキープウイニングを上がり0位の末脚でクビ差だけ差し切って7勝目を獲得した。

2月4日、中2週で迎えた28戦目は、4歳以上C2（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で山口勲騎手（3戦2勝）。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のユメノトルネードに9馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

2月17日、中1週で迎えた29戦目は、4歳以上C2（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で山口勲騎手（4戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のアドマイヤジョーに5馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

3月24日、中4週で迎えた30戦目は、4歳以上C2（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で山口勲騎手（5戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のゼンノファイターに4馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

4月14日、中2週で迎えた31戦目は、3歳以上C1-8（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で山口勲騎手（6戦5勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のマイネルエクストラに8馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

5月4日、中2週で迎えた32戦目は、3歳以上C1-6（佐賀ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で山口勲騎手（7戦6勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のタニノミサイルに4馬身の差をつけて圧巻の7連勝を決めた。

5月27日、中2週で迎えた33戦目は、エメラルド特別（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で山口勲騎手（8戦7勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のタケノプルートに2馬身の差をつけて貫禄の8連勝を決めた。

6月10日、中1週で迎えた34戦目は、ムーンストーン特別（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で山口勲騎手（9戦8勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したキンノトウを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

6月23日、中1週で迎えた35戦目は、3歳以上B2-6（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は11戦連続で山口勲騎手（10戦8勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したタケノプルートを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

7月7日、中1週で迎えた36戦目は、吉田順治騎手を鞍上に迎えて、3歳以上B2-6（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のマイネルディレットをクビ差振り切って断然人気に応えた。

7月22日、中1週で迎えた37戦目は、3歳以上B2-4（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田順治騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。