ナムラサンクス（1999年生、母テンザンナイーブ）

ナムラサンクス（1999年3月15日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサクラチトセオー（当時9歳）と交配したテンザンナイーブが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は賀張三浦牧場。戦績は、中央平地38戦7勝2着4回。2004年のダイヤモンドステークス(ハンデG3)に勝利した他、2002年の神戸新聞杯(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、三浦牧場から「北海道9月市場サラブレッド2歳」に上場され、奈村信重によって787.5万円で落札された。

松永善晴厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2001年）

7月14日、デビュー戦は松永昌博騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

7月28日、中1週で迎えた2戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では目立つような脚を使えず11着に敗れた。

8月4日、連闘で迎えた3戦目は、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は松永昌博騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に終わった。

9月8日、中4週で迎えた4戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1200m 晴/稍重）に出走。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、抜け出したヤマニンイデアルを差し切れず、2馬身半差の2着となった。

9月30日、中2週で迎えた5戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1600m 雨/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

10月13日、中1週で迎えた6戦目は、2歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず5着に敗れた。

11月4日、中2週で迎えた7戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のタケハナオペラを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

12月2日、中3週で迎えた8戦目は、2歳500万下のエリカ賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松永昌博騎手（2戦0勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず5着に終わった。

12月22日、中2週で迎えた9戦目は、2歳G3のラジオたんぱ杯2歳ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（3戦0勝）。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では決め手が足りず7着に終わった。

3歳（2002年）

1月14日、中2週で迎えた10戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見所を作れず10着に終わった。

2月3日、中2週で迎えた11戦目は、3歳500万下の梅花賞（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は松永昌博騎手（4戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のマイソールサウンドをハナ差振り切って2勝目を収める

2月24日、中2週で迎えた12戦目は、3歳オープンのすみれステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（5戦1勝）。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

3月23日、中3週で迎えた13戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に終わった。

5月3日、中5週で迎えた14戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着に入り込んだ。

6月2日、中3週で迎えた15戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

6月23日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の京橋特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出したが、3着に終わった。

7月13日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の西部日刊スポーツ杯（小倉芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のサンライズジェガーを3/4馬身振り切って3勝目を獲得した。

8月25日、中5週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の博多ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（3戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

9月22日、中3週で迎えた19戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は橋本美純騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

10月20日、中3週で迎えた20戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で橋本美純騎手（2戦1勝）。18頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に終わった。

11月17日、中3週で迎えた21戦目は、3歳以上1600万下の古都ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で橋本美純騎手（3戦1勝）。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入った。

4歳（2003年）

6月28日、約7か月半の休養明けで迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の三宮特別（阪神芝1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で橋本美純騎手（4戦1勝）。17頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを17番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず9着に敗れた。

7月13日、中1週で迎えた23戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の三木特別（阪神芝2000m 雨/稍重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、4着に終わった。

7月26日、中1週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下の日南特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

8月10日、中1週で迎えた25戦目は、田嶋翔騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の信濃川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したエスジービームに3/4馬身届かず2着に敗北した。

8月31日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた26戦目は、3歳以上1000万下の高千穂特別（小倉芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

9月27日、中3週で迎えた27戦目は、3歳以上1000万下の瀬戸内海特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（3戦0勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアグネスシラヌイをクビ差振り切って4勝目を手中に収めた。

10月11日、中1週で迎えた28戦目は、3歳以上1600万下の大原ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で渡辺薫彦騎手（4戦1勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、伸びてきたモノポライザー決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

10月25日、中1週で迎えた29戦目は、3歳以上1600万下の比叡ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で渡辺薫彦騎手（5戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、抜け出したシルクフェイマスを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

11月22日、中3週で迎えた30戦目は、3歳以上1000万下の八瀬特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で渡辺薫彦騎手（6戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のアイポッパーをクビ差振り切って5勝目を挙げた。

12月13日、中2週で迎えた31戦目は、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で渡辺薫彦騎手（7戦2勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず12着に敗れた。

5歳（2004年）

1月10日、中3週で迎えた32戦目は、万葉ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で渡辺薫彦騎手（8戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のエリモシャルマンに1馬身3/4の差をつけて6勝目を掴み取った。

2月15日、中4週で迎えた33戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で渡辺薫彦騎手（9戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のミッキーベルを3/4馬身振り切って悲願の重賞初制覇を果たした。

3月21日、中4週で迎えた34戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で渡辺薫彦騎手（10戦4勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず4着に敗れた。

5月2日、中5週で迎えた35戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で渡辺薫彦騎手（11戦4勝）。18頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では鋭い脚を使えず15着に終わった。

10月10日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた36戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で渡辺薫彦騎手（12戦4勝）。10頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に終わった。

11月7日、中3週で迎えた37戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で渡辺薫彦騎手（13戦4勝）。14頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は一杯になって14着に終わった。

6歳（2005年）

4月9日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた38戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で渡辺薫彦騎手（14戦4勝）。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が衰えて11着に終わった。