エスジービーム（1999年生、母エスジービアンカ）

エスジービーム（1999年4月30日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時14歳）と交配したエスジービアンカが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）辻牧場。戦績は、中央平地23戦6勝2着5回、地方3戦1勝2着1回。2008年のノーリーズン賞(一般)に勝利した他、2008年のディープインパクト・プレミアム1(一般)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤岡範士厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2002年）

1月5日、デビュー戦は千田輝彦騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

1月14日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、ヤマニンアプソリュに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

1月27日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で千田輝彦騎手（2戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

6月22日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた4戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のブライアンボーイに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

7月7日、中1週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では閃光の如き末脚を披露したが、3着に終わった。

7月21日、中1週で迎えた6戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の尖閣湾特別（新潟芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天資の闘志でゴールまで力戦したが、3着に終わった。

8月25日、中4週で迎えた7戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の新津特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって5着に敗れた。

9月14日、中2週で迎えた8戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたマチカネタグイナキ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

10月13日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、勝ったタイムパラドックスにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月27日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に敗れた。

4歳（2003年）

4月19日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上500万下の米沢特別（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は千田輝彦騎手（3戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したゴールデンアックスに3/4馬身届かず2着に敗北した。

5月18日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下の清津峡特別（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（4戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、勝ったビッグインディに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

6月7日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、4歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、4着に終わった。

6月14日、連闘で馬体重を前走から8kg戻して迎えた14戦目は、4歳以上500万下（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は幸英明騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るブリストルパリを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて2勝目を奪取した。

7月12日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下の和田岬特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（4戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のタケイチビューティに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

8月10日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた16戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の信濃川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のナムラサンクスを3/4馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

8月31日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り曇/重）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦1勝）。17頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが鈍く10着に敗れた。

9月27日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の瀬戸内海特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋守騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して3番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

5歳（2004年）

12月26日、約15か月の休み明けで迎えた19戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の矢作川特別（中京ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

6歳（2005年）

1月23日、中3週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下の和布刈特別（小倉ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は千田輝彦騎手（5戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のクワイエットデイをクビ差振り切って久々に白星を挙げた。

2月13日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の北山ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（6戦1勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のオーガストバイオに1馬身3/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

3月12日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で千田輝彦騎手（7戦2勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、4着に終わった。

6月11日、約3か月の休み明けで迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で千田輝彦騎手（8戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

9歳（2008年）

6月3日、約36か月半の休養明けで馬体重を前走から34kg増やして迎えた24戦目は、小嶋久輝騎手を鞍上に迎えて、リンカーン賞（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。3着に入った。

6月19日、中1週で迎えた25戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ディープインパクト・プレミアム1（旭川ダート1600m 雨/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。最後は、勝ったコウエイベストから1馬身差の2着に敗北した。

7月3日、中1週で迎えた26戦目は、ノーリーズン賞（旭川ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は小嶋久輝騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のビッググラスに2馬身の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。