アグネスシラヌイ（1998年生、母アイリッシュダンス）

アグネスシラヌイ（1998年5月15日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時12歳）と交配したアイリッシュダンスが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地29戦6勝2着4回。主な勝ち鞍は2005年の天の川ステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、渡辺孝男によって1億1,025万円で落札された。

白井寿昭厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2001年）

7月15日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は492kg。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を発揮したが、5着に終わった。

7月22日、連闘で迎えた2戦目は、3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ザッツゴージャスに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月11日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、3歳未勝利（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。逃げる形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサンカントネールに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月1日、中2週で迎えた4戦目は、3歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

5歳（2003年）

5月3日、約20か月半の休養明けで迎えた5戦目は、4歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（4戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて17着に敗れた。

5月17日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で福永祐一騎手（5戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のビワワールドに2馬身半の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

5月31日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（中京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で福永祐一騎手（6戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

6月22日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で福永祐一騎手（7戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不撓の闘魂で渋太く持ち堪えて先頭に立ち、最後は2着のニシオノーブルを3/4馬身振り切って3勝目をマークした。

7月13日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の三木特別（阪神芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で福永祐一騎手（8戦3勝）。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして、最後は2着のスパルタクスをクビ差振り切って4勝目を手中に収めた。

8月3日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上1600万下のサマーステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で福永祐一騎手（9戦4勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月31日、中3週で迎えた11戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の高千穂特別（小倉芝2000m 雨/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

9月27日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の瀬戸内海特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（10戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたナムラサンクス決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

10月12日、中1週で迎えた13戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の清滝特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったシンデレラボーイを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

6歳（2004年）

5月15日、約7か月の休み明けで迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（11戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では僅かずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のメイショウアカシをクビ差振り切って休養明け初戦を制した。

7歳（2005年）

2月20日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいいところがなく10着に敗れた。

3月19日、中3週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた16戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の但馬ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず7着に敗れた。

4月2日、中1週で迎えた17戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく11着に敗れた。

4月16日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（12戦5勝）。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

5月14日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上1600万下の下鴨ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（13戦5勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り10着に終わった。

6月4日、中2週で迎えた20戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の関ケ原ステークス（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

6月25日、中2週で迎えた21戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のストークステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で大外13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したタニノマティーニを捕まえ切れず、2馬身差の2着となった。

7月3日、連闘で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの米子ステークス（阪神芝1600m 雨/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、4着に終わった。

7月23日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の天の川ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のトウカイトリックに1馬身の差をつけて制した。

8月14日、中2週で迎えた24戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

8月28日、中1週で迎えた25戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では賦性の負けじ魂を発揮してゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

9月10日、中1週で迎えた26戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線ではいいところがなく7着に終わった。

8歳（2006年）

4月2日、約7か月の休養明けで迎えた27戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 雨/重）に出走。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ伸び切れず12着に終わった。

9歳（2007年）

6月24日、約15か月の休み明けで迎えた28戦目は、福島テレビオープン（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が振るわず14着に終わった。

7月22日、中3週で迎えた29戦目は、関越ステークス（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。12頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり12着に終わった。