メジロエバート（1987年生、母メジロエニフ）

メジロエバート（1987年5月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のモガミ（当時11歳）と交配したメジロエニフが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道伊達市、生産者は（有）メジロ牧場。戦績は、中央平地14戦3勝2着1回、中央障害5戦2勝。主な勝ち鞍は1990年の磐梯山特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

尾形充弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1989年）

9月3日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1200m 小雨/不良）に出走。馬体重は434kg。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

3歳（1990年）

3月3日、約6か月の休養明けで迎えた2戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中山ダート1800m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は力尽きて9着に敗れた。

3月17日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に敗れた。

4月8日、中2週で迎えた4戦目は、沢昭典騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中山芝1600m 外回り雨/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず16着に敗れた。

8月11日、約4か月の休養明けで迎えた5戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のアールスメールをアタマ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

8月26日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（函館芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のナミコヒロインに4馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

9月15日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の八雲特別（函館芝1800m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手（2戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したスイートダイアナを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

10月13日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下の六社特別（東京芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場均騎手（3戦2勝）。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい5着に敗れた。

10月27日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下の秋嶺賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で的場均騎手（4戦2勝）。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に終わった。

11月17日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の磐梯山特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で的場均騎手（5戦2勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のキョウエイカレラに3馬身の差をつけて3勝目を手に入れた。

12月16日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦の冬至ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で的場均騎手（6戦3勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に敗れた。

4歳（1991年）

1月6日、中2週で迎えた12戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、迎春ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。8頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に終わった。

1月19日、中1週で迎えた13戦目は、アレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は的場均騎手（7戦3勝）。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず7着に終わった。

2月2日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦の金蹄ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は安田富男騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバタバタになってしまい14着に終わった。

4月13日、中9週で迎えた15戦目は、臼井武騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 曇）に出走。6頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のウイナーズテイオーに約10馬身の大差をつけてファンの高評価に応えた。

4月28日、中1週で迎えた16戦目は、障害5歳以上オープン（東京障害芝→ダート3300m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で臼井武騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。8着に敗れた。

5月12日、中1週で迎えた17戦目は、障害5歳以上400万下（東京障害芝→ダート3300m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で臼井武騎手（2戦1勝）。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。最後は、2着のアマゾンサファイヤに3/4馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

6月16日、中4週で迎えた18戦目は、障害4歳以上オープン（福島障害芝2750m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で臼井武騎手（3戦2勝）。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。9着に終わった。

5歳（1992年）

1月18日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた19戦目は、障害5歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。鞍上は5戦連続で臼井武騎手（4戦2勝）。7頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。競走中止となった。