オスティエンセ（2000年生、母オステアアンティカ）

オスティエンセ（2000年1月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ローマ市内の地名・駅名」。毛色は鹿毛。種牡馬のエリシオ（当時7歳）と交配したオステアアンティカが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地13戦2勝2着3回。主な勝ち鞍は2004年の織姫賞(500万下牝)。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額1,200万円（30万×40口）で一口馬主が募集された。

石坂正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2002年）

11月3日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。17頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

11月23日、中2週で迎えた2戦目は、2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、4着に入った。

12月15日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、2歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

3歳（2003年）

7月20日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた4戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のノッティングサンをクビ差振り切って初白星を挙げた。

8月2日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の対馬特別（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、伸びてきたニシオノーブル決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

8月24日、中2週で迎えた6戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の西海賞（小倉芝1800m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

9月20日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、勝ったビッグコングにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

10月11日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は安藤勝己騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい8着に敗れた。

11月2日、中2週で迎えた9戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、タイカサブランカにハナ差交わされて2着に甘んじた。

4歳（2004年）

5月15日、約6か月半の休養明けで迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、4着に終わった。

6月13日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

7月11日、中3週で迎えた12戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の織姫賞（福島芝1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のラグレスロマニーをクビ差振り切って2勝目を手中に収めた。

8月7日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下のインディアトロフィー（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（4戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。