ジェミニキング（2016年生、母ピシーズクイーン）

ジェミニキング（2016年5月28日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「双子座の王様」。毛色は鹿毛。種牡馬のトランセンド（当時10歳）と交配したピシーズクイーンが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は高山牧場。2023年の阪神スプリングジャンプ(JG2)に勝利した他、2022年の清秋ジャンプステークス(障害3歳以上オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

庄野靖志厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2019年）

5月11日、デビュー戦は加藤祥太騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は452kg。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

6月8日、中3週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤祥太騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手が足りず8着に終わった。

7月13日、中4週で迎えた3戦目は、菊沢一樹騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1150m 晴/重）に出走。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に終わった。

11月13日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた4戦目は、戸部尚実騎手を鞍上に迎えて、一般C15（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のサバイバルルージュに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月27日、中1週で迎えた5戦目は、宇連川特別（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸部尚実騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、3着に終わった。

12月11日、中1週で迎えた6戦目は、一般C20（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸部尚実騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、抜け出したシンボリジョークを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

4歳（2020年）

3月23日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、一般C24（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸部尚実騎手（3戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のクライストチャーチに2馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

4月8日、中1週で迎えた8戦目は、一般C17（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で戸部尚実騎手（4戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったサンマルトレジャーを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

5月4日、中3週で迎えた9戦目は、一般C16（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で戸部尚実騎手（5戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のフジジェットレディに1馬身半の差をつけて圧倒的支持に応えた。

7月22日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から11kg増やして迎えた10戦目は、一般C9（名古屋ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は7戦連続で戸部尚実騎手（6戦3勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るメイショウペルムを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

8月21日、中3週で迎えた11戦目は、油ヶ淵特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で戸部尚実騎手（7戦4勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、抜け出したエリーグローリーにクビ差届かず2着に甘んじた。

9月18日、中3週で迎えた12戦目は、一般C3（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で戸部尚実騎手（8戦4勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシャンパンムーンに5馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

10月11日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた13戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（京都ダート1800m 曇/重）に出走。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に終わった。

10月24日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上1勝クラス（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

11月23日、中3週で迎えた15戦目は、水口優也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。10頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

12月27日、中4週で迎えた16戦目は、難波剛健騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい13着に終わった。

5歳（2021年）

1月30日、中4週で迎えた17戦目は、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で難波剛健騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。4着に入り込んだ。

2月20日、中2週で迎えた18戦目は、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で難波剛健騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。3着に入った。

3月6日、中1週で迎えた19戦目は、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で難波剛健騎手（3戦0勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。競走中止となった。

6月20日、約3か月半の休み明けで迎えた20戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で難波剛健騎手（4戦0勝）。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く14着に終わった。

6歳（2022年）

1月16日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた21戦目は、4歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（2戦0勝）。10頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に終わった。

2月12日、中3週で迎えた22戦目は、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 晴/良）に出走。鞍上は難波剛健騎手（5戦0勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。10着に終わった。

3月6日、中2週で迎えた23戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝2970m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で難波剛健騎手（6戦0勝）。7頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。最後は、勝ったネビーイームからクビ差の2着となった。

3月27日、中2週で迎えた24戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝2970m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で難波剛健騎手（7戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったアレデラヴァンから2馬身半差の2着に敗北した。

4月23日、中3週で迎えた25戦目は、障害4歳以上未勝利（福島障害芝2750m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で難波剛健騎手（8戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のタイセイトレイルに約10馬身の大差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

9月24日、約5か月の休み明けで迎えた26戦目は、清秋ジャンプステークス（中山障害芝3210m 小雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で難波剛健騎手（9戦1勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。最後は、2着のマイネルグロンに3馬身半の差をつけて久方ぶりの一戦をモノにした。

11月12日、中6週で迎えた27戦目は、J・G3の京都ジャンプステークス（阪神障害芝3140m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で難波剛健騎手（10戦2勝）。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。競走中止となった。

12月10日、中3週で迎えた28戦目は、障害3歳以上オープン（阪神障害芝3110m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で難波剛健騎手（11戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。競走中止となった。

7歳（2023年）

1月7日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた29戦目は、中山新春ジャンプステークス（中山障害芝3200m 外→内晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で難波剛健騎手（12戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。3着に終わった。

3月11日、中8週で迎えた30戦目は、小野寺祐太騎手を鞍上に迎えて、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3900m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。最後は、2着のロードアクアに3馬身半の差をつけて初の重賞タイトルを掴み取った。

12月2日、約9か月の休養明けで迎えた31戦目は、イルミネーションジャンプステークス（中山障害芝3570m 晴/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で小野寺祐太騎手（1戦1勝）。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。9着に敗れた。

8歳（2024年）

2月11日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた32戦目は、田口貫太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。11頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では決め手が足りず5着に終わった。

3月9日、中3週で迎えた33戦目は、阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3900m 曇/良）に出走。鞍上は小野寺祐太騎手（2戦1勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。8着に敗れた。

6月29日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた34戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（函館ダート2400m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に終わった。

8月18日、中6週で馬体重を前走から20kg絞って迎えた35戦目は、川端海翼騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に終わった。

10月13日、中7週で迎えた36戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、東京ハイジャンプ（東京障害芝3110m 晴/良）に出走。9頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。9着に終わった。

2024年10月31日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。