エイシンアスワン（2002年生、母テイクマイハンド）

エイシンアスワン（2002年3月29日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋エジプトの地名」。毛色は鹿毛。種牡馬のBoundary（当時12歳）と交配したテイクマイハンドが6歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地21戦3勝、地方17戦3勝2着2回。2008年のくろゆり賞(地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

川村禎彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

9月11日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は474kg。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のデポジットブックに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月11日、中3週で迎えた2戦目は、2歳500万下のプラタナス賞（東京ダート1400m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るレオマジックを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

11月24日、中5週で迎えた3戦目は、2歳G3の兵庫ジュニアグランプリ（園田ダート1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

3歳（2005年）

4月30日、約5か月の休み明けで迎えた4戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が上がってしまい13着に終わった。

5月22日、中2週で迎えた5戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1700m 小雨/稍重）に出走。13頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。端に立つ形となり、極端なスローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい12着に終わった。

6月18日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上1000万下の出石特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

9月19日、約3か月の休養明けで迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の秋分特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って8着に終わった。

10月8日、中2週で迎えた8戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の藤森特別（京都ダート1400m 雨/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

10月30日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（3戦0勝）。15頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって8着に敗れた。

11月13日、中1週で迎えた10戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の円山特別（京都ダート1200m 曇/良）に出走。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り7着に終わった。

11月26日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（4戦0勝）。15頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では賦性の負けん性を発揮してゴールまで頑張り、5着を確保した。

4歳（2006年）

1月5日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はガス欠状態になり14着に終わった。

8月26日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から14kg絞って迎えた13戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の佐渡金銀山特別（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のスマートエッジに1馬身1/4の差をつけて久々の一戦を制した。

9月10日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の千種特別（中京ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手に欠いて9着に敗れた。

9月24日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の茨城新聞杯（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（1戦1勝）。15頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

10月15日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の天王山特別（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（5戦0勝）。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって12着に敗れた。

10月29日、中1週で迎えた17戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず5着に終わった。

11月18日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入った。

12月17日、中3週で迎えた19戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の高砂特別（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。

5歳（2007年）

8月12日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から32kg減らして迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の由布院特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（6戦0勝）。15頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではいいところがなく13着に終わった。

9月8日、中3週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下の夙川特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい15着に終わった。

6歳（2008年）

4月26日、約7か月半の休み明けで迎えた22戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の青梅特別（東京ダート1400m 雨/良）に出走。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい13着に終わった。

7月10日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた23戦目は、浜口楠彦騎手を鞍上に迎えて、乗鞍短距離特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のフィンマックールに2馬身の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

8月15日、中4週で迎えた24戦目は、地方重賞のくろゆり賞（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜口楠彦騎手（1戦1勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、ロードバクシンに交わされて1馬身半差の2着となった。

9月4日、中2週で馬体重を前走から15kg減らして迎えた25戦目は、地方重賞の園田チャレンジカップ（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜口楠彦騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい6着に敗れた。

9月22日、中2週で迎えた26戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のオータムスプリントカップ（金沢ダート1400m 晴/重）に出走。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

10月16日、中2週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた27戦目は、地方重賞のスプリント（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は浜口楠彦騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が鈍り6着に敗れた。

11月28日、中5週で迎えた28戦目は、いろり火特別（笠松ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で浜口楠彦騎手（4戦1勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず3着に沈んだ。

12月31日、中4週で迎えた29戦目は、大塚研司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ地方重賞の東海ゴールドカップ（笠松ダート1900m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びを欠き4着に終わった。

7歳（2009年）

1月9日、連闘で迎えた30戦目は、花本正三騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の白銀争覇（笠松ダート1400m 曇/稍重）に出走。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

2月13日、中4週で迎えた31戦目は、ハンデ戦でオープンのウインター争覇（P）（笠松ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は大塚研司騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に終わった。

2月26日、中1週で迎えた32戦目は、東海クラウン（笠松ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で大塚研司騎手（2戦0勝）。10頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切る形となり、で馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き9着に終わった。

3月13日、中1週で迎えた33戦目は、弥生特別（笠松ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で大塚研司騎手（3戦0勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて、最後は2着のボナンザーオペラを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

4月10日、中3週で迎えた34戦目は、笠置特別（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大塚研司騎手（4戦1勝）。6頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では上々の伸びを見せたが、ボナンザーオペラに交わされて3馬身差の2着に敗れた。

4月29日、中2週で迎えた35戦目は、ふじの花特別（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で大塚研司騎手（5戦1勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

5月14日、中1週で迎えた36戦目は、東海クラウン（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で大塚研司騎手（6戦1勝）。9頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。端をきり、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に敗れた。

5月29日、中1週で迎えた37戦目は、長良川特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で大塚研司騎手（7戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のケイアイミリオンに1馬身の差をつけて6勝目を獲得した。

7月1日、中4週で迎えた38戦目は、地方重賞の園田フレンドリーカップ（園田ダート1230m 雨/重）に出走。鞍上は8戦連続で大塚研司騎手（8戦2勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に終わった。