ケイアイミリオン（1998年生、母トーダンサー）

ケイアイミリオン（1998年5月28日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアフリート（当時14歳）と交配したトーダンサーが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は鹿行牧場。戦績は、中央平地14戦5勝、地方20戦4勝2着4回。2006年の彩の国浦和記念(G2)に勝利した他、2005年の報知オールスターカップ(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

秋山雅一厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2001年）

2月25日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、かなり厳しいペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシロヤマサンダーに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月8日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた2戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

9月30日、中2週で迎えた3戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の銚子特別（中山ダート1800m 曇/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて抜け出し、最後は2着のバトルモードに3馬身半の差をつけて2勝目を手中に収めた。

10月13日、中1週で迎えた4戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の塩沢特別（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に敗れた。

10月27日、中1週で迎えた5戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

12月1日、中4週で迎えた6戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて、最後は2着のチアリーダーに2馬身半の差をつけて3勝目を獲得した。

4歳（2002年）

7月13日、約7か月半の休み明けで迎えた7戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の渡島特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露し、3着に入った。

8月17日、中4週で迎えた8戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の瀬波特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のロングオベリスクに9馬身の差をつけて4勝目を手に入れた。

5歳（2003年）

4月6日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のマストビーエンゼルに5馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

11月1日、約7か月の休み明けで迎えた10戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の赤富士ステークス（東京ダート2100m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

11月22日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上1600万下の秋嶺ステークス（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚が残っておらず11着に敗れた。

12月13日、中2週で迎えた12戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、師走ステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に敗れた。

6歳（2004年）

10月16日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の神無月ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。

10月30日、中1週で迎えた14戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の赤富士ステークス（東京ダート2100m 雨/稍重）に出走。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着を確保した。

7歳（2005年）

6月8日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた15戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハッピーナイト賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、勝ったホクトアサティスに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

7月14日、中4週で迎えた16戦目は、ハンデ戦の’05シーサイドカップ（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のホクトアサティスに4馬身の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

8月3日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ地方重賞のサンタアニタトロフィー（大井ダート1600m 内回り晴/良）に52.5kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず9着に敗れた。

9月15日、中5週で迎えた18戦目は、ハンデ戦のスポーツニッポン賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

10月19日、中4週で迎えた19戦目は、山田信大騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の埼玉新聞杯（浦和ダート1900m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサクラハーンに4馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月23日、中8週で迎えた20戦目は、地方重賞の報知オールスターカップ（川崎ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（4戦1勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のベルモントストームに1馬身の差をつけて制した。

8歳（2006年）

11月22日、約11か月の休み明けで迎えた21戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、G2の彩の国浦和記念（浦和ダート2000m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。主導権を奪い、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のキングスゾーンに1馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

9歳（2007年）

6月27日、約7か月の休養明けで迎えた22戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦1勝）。15頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい15着に終わった。

10歳（2008年）

10月23日、約16か月の休養明けで迎えた23戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、新ひだか町特別（門別ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はタレてしまい6着に敗れた。

11月6日、中1週で迎えた24戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、NOSAI日高特別（門別ダート2000m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

11月20日、中1週で迎えた25戦目は、門別軽種馬生産振興会特別（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐冬樹騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、レイクトゥーンに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

12月31日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた26戦目は、阪上忠匡騎手を鞍上に迎えて、大晦日特別（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。7頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったエイシンイッパツに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

11歳（2009年）

1月9日、連闘で迎えた27戦目は、佐藤友則騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の白銀争覇（笠松ダート1400m 曇/稍重）に出走。10頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に終わった。

2月13日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンのウインター争覇（P）（笠松ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤友則騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に終わった。

3月13日、中3週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた29戦目は、藤原幹生騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のマーチカップ（笠松ダート1900m 雨/重）に出走。10頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

4月10日、中3週で迎えた30戦目は、地方重賞のスプリング争覇（笠松ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤原幹生騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず5着に終わった。

4月29日、中2週で迎えた31戦目は、ふじの花特別（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は阪上忠匡騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず4着に終わった。

5月29日、中3週で迎えた32戦目は、長良川特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で阪上忠匡騎手（2戦0勝）。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、抜け出したエイシンアスワンを差し切れず、1馬身差の2着となった。

9月10日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた33戦目は、高原特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で阪上忠匡騎手（3戦0勝）。7頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では決め手が足りず6着に終わった。

9月25日、中1週で迎えた34戦目は、地方重賞のオータムカップ（笠松ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は藤原幹生騎手（2戦0勝）。10頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に終わった。