イエローボイス（1999年生、母イエローハット）

イエローボイス（1999年5月20日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のミシル（当時11歳）と交配したイエローハットが14歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地23戦4勝2着5回、地方5戦0勝2着1回。2006年の桂樹杯(一般)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

浅野洋一郎厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2002年）

1月5日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は472kg。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず12着に終わった。

1月19日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では決め手が足りず7着に終わった。

3月2日、中5週で迎えた3戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のナリタセンチュリーをクビ差振り切って初白星を挙げた。

4月6日、中4週で迎えた4戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の山吹賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に敗れた。

7月14日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではいいところがなく10着に終わった。

8月4日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下のタイランドカップ（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。17頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、6着に入り込んだ。

8月24日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下の若戸特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（2戦0勝）。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月14日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のイブキトレッキングを3/4馬身振り切って1着ゴールを果たした。

9月29日、中1週で迎えた9戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の夕月特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、抜け出したマチカネタグイナキに3/4馬身届かず2着となった。

10月19日、中2週で迎えた10戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の九十九里特別（中山芝2500m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

11月16日、中3週で迎えた11戦目は、池田鉄平騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の磐梯山特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず6着に敗れた。

12月15日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の猪名川特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったマイネルプレーリーに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

4歳（2003年）

1月5日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の初夢賞（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のタガノマイバッハに2馬身の差をつけて3勝目を手に入れた。

1月26日、中2週で迎えた14戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の関門橋ステークス（小倉芝2000m 雨/重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のアサカディフィートを半馬身振り切って制した。

2月9日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず14着に敗れた。

3月9日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は幸英明騎手（2戦2勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に敗れた。

5月4日、中7週で迎えた17戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚が上がってしまい17着に終わった。

10月5日、約5か月の休養明けで迎えた18戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のニューマーケットカップ（中山芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、勝ったメイショウドメニカに詰め切れず、7馬身差の2着となった。

10月25日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が鈍り10着に終わった。

11月15日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、4着に終わった。

12月21日、中4週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた21戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の冬至ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したウインジェネラーレに半馬身届かず2着となった。

5歳（2004年）

1月18日、中3週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の迎春ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではビュッと切れる脚を見せたが、伸びてきたミッキーベル決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

2月14日、中3週で迎えた23戦目は、4歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（3戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

7歳（2006年）

6月1日、約28か月の休養明けで迎えた24戦目は、伊藤晋一騎手を鞍上に迎えて、サントリーザ・プレミアム・モルツカップ（園田ダート1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見所を作れず11着に敗れた。

6月14日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦の豊岡・ゆかたの似合う城崎温泉特別（園田ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で伊藤晋一騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では脚を伸ばせず12着に終わった。

7月15日、中3週で迎えた26戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、エクセレント（盛岡ダート1800m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったドントコイタカトモにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

7月30日、中1週で迎えた27戦目は、地方重賞のせきれい賞（盛岡芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で村上忍騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

8月13日、中1週で迎えた28戦目は、桂樹杯（盛岡芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村上忍騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。