ナリタセンチュリー（1999年生、母プリンセスリーベ）

ナリタセンチュリー（1999年3月20日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のトニービン（当時16歳）と交配したプリンセスリーベが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地23戦8勝2着4回。2006年の宝塚記念(G1)で2着に入った他、2005年の京都記念(G2)に勝利するなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、山路秀則によって2,152.5万円で落札された。

藤沢則雄厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2002年）

1月5日、デビュー戦は武幸四郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は454kg。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、4着に入った。

2月9日、中4週で迎えた2戦目は、田島裕和騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したトゥルーピースにクビ差届かず2着に惜敗した。

3月2日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島裕和騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、伸びてきたイエローボイス決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

3月24日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で田島裕和騎手（2戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて抜け出し、最後は2着のトライワンズラックに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4月13日、中2週で迎えた5戦目は、3歳オープンの若草ステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田島裕和騎手（3戦1勝）。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

5月11日、中3週で迎えた6戦目は、3歳500万下（京都芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で田島裕和騎手（4戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

4歳（2003年）

3月23日、約10か月半の休養明けで迎えた7戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田島裕和騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のツエルククラウンに4馬身の差をつけて休養明けの一戦をモノにした。

4月20日、中3週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の甲武特別（阪神芝2200m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で田島裕和騎手（6戦2勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るジョーリュウオーを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて制した。

5月11日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上1600万下の下鴨ステークス（京都芝1800m 外回り雨/重）に出走。鞍上は8戦連続で田島裕和騎手（7戦3勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

5月31日、中2週で迎えた10戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は9戦連続で田島裕和騎手（8戦3勝）。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい7着に終わった。

12月14日、約6か月半の休養明けで迎えた11戦目は、3歳以上1000万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で田島裕和騎手（9戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るテイエムテンライを豪脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて休み明けの一戦をモノにした。

5歳（2004年）

1月5日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の初夢賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で田島裕和騎手（10戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のカノヤバトルクロスをハナ差振り切って5勝目を挙げた。

2月1日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の松籟ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で田島裕和騎手（11戦5勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るトレジャーハンターを交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

3月7日、中4週で迎えた14戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で田島裕和騎手（12戦6勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、抜け出したメイショウキオウを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

4月4日、中3週で迎えた15戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は14戦連続で田島裕和騎手（13戦6勝）。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に敗れた。

5月2日、中3週で迎えた16戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを13番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

10月10日、約5か月半の休養明けで迎えた17戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田島裕和騎手（14戦6勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のゼンノロブロイをクビ差振り切って重賞ウィナーの仲間入りを果たした。

10月31日、中2週で迎えた18戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で田島裕和騎手（15戦7勝）。17頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、6着に終わった。

11月28日、中3週で迎えた19戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

6歳（2005年）

1月16日、中6週で迎えた20戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

2月19日、中4週で迎えた21戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り雨/重）に出走。鞍上は田島裕和騎手（16戦7勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のトウショウナイトに1馬身半の差をつけて2つ目の重賞タイトルを掴み取った。

7歳（2006年）

4月30日、約14か月半の休養明けで迎えた22戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島裕和騎手（17戦8勝）。17頭立ての10番人気で16番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見せ場なく12着に終わった。

6月25日、中7週で迎えた23戦目は、G1の宝塚記念（京都芝2200m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田島裕和騎手（18戦8勝）。13頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、勝ったディープインパクトにねじ伏せられて4馬身差の2着となった。