カゼノアルペジオ（2003年生、母ビリーヴィンユー）

カゼノアルペジオ（2003年4月1日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「風の＋分散和音」。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時14歳）と交配したビリーヴィンユーが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）三枝牧場。戦績は、中央平地32戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は2007年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

須貝彦三厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

6月19日、デビュー戦は須貝尚介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は488kg。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず4着に敗れた。

7月2日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で須貝尚介騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい6着に敗れた。

7月10日、連闘で迎えた3戦目は、2歳未勝利（函館芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で須貝尚介騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

7月24日、中1週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で須貝尚介騎手（3戦0勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したマイネルファーマにハナ差届かず2着となった。

8月7日、中1週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で須貝尚介騎手（4戦0勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず4着に敗れた。

12月3日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、2歳未勝利（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で須貝尚介騎手（5戦0勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

12月17日、中1週で迎えた7戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は7戦連続で須貝尚介騎手（6戦0勝）。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が鈍り7着に終わった。

3歳（2006年）

1月5日、中2週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で須貝尚介騎手（7戦0勝）。15頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が悪くなり14着に終わった。

3月4日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた9戦目は、3歳未勝利（中京ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で須貝尚介騎手（8戦0勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして、最後は2着のテイエムポラリスをクビ差振り切って待望の初勝利を挙げた。

3月26日、中2週で迎えた10戦目は、3歳500万下のはなのき賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で須貝尚介騎手（9戦1勝）。18頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい12着に終わった。

4月15日、中2週で迎えた11戦目は、上野翔騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1200m 小雨/稍重）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい15着に敗れた。

5月14日、中3週で迎えた12戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のゆきつばき賞（新潟芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず11着に終わった。

6月4日、中2週で迎えた13戦目は、田中克典騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中京ダート1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、スローペースで馬群を先導。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は失速してしまい16着に終わった。

8月6日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1000m 晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。17着に終わった。

10月22日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から32kg戻して迎えた15戦目は、西原玲奈騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の相馬特別（福島ダート1150m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい15着に終わった。

11月5日、中1週で迎えた16戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生来の負けじ心を発揮してどうにかこうにかゴールまで走り切り、4着を確保した。

12月2日、中3週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は上野翔騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びを欠き8着に終わった。

12月10日、連闘で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、勝ったサンエムワールドにねじ伏せられて5馬身差の2着となった。

12月24日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

4歳（2007年）

1月21日、中3週で迎えた20戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、後続を2馬身以上離して、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では稟性の闘争心でゴールまでタレずに走り切り、3着に入った。

1月27日、連闘で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 雨/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は田中克典騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。競走中止となった。

2月11日、中1週で迎えた22戦目は、塚田祥雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/稍重）に出走。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚が冴えず10着に敗れた。

3月4日、中2週で迎えた23戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり12着に敗れた。

5月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた24戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は北村友一騎手（3戦0勝）。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。5着に終わった。

10月27日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から38kg増やして迎えた25戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1000m 雨/不良）に出走。鞍上は須貝尚介騎手（10戦1勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に敗れた。

11月24日、中3週で迎えた26戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

12月9日、中1週で迎えた27戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のフォレストジャガーに2馬身半の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

5歳（2008年）

1月12日、中4週で迎えた28戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 曇/重）に出走。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。最後は垂れてしまい16着に終わった。

2月2日、中2週で迎えた29戦目は、白坂聡騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の水路閣特別（京都芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り15着に終わった。

2月10日、連闘で迎えた30戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で白坂聡騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く15着に終わった。

5月25日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた31戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の邁進特別（新潟芝1000m 曇/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。5着を確保した。

6月14日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた32戦目は、4歳以上1000万下の知多特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。17頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は勢いを失って14着に終わった。