フラットライナーズ（2012年生、母アールデコ）

フラットライナーズ（2012年5月14日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「映画名」。毛色は栗毛。種牡馬のシニスターミニスター（当時9歳）と交配したアールデコが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は澤井義一。戦績は、中央平地1戦0勝、地方26戦10勝2着4回。2017年の船橋記念(S3)に勝利した他、2016年の習志野きらっとスプリント(S3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、沢井義一から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、太盛によって430.5万円で落札された。

林正人厩舎（船橋）へ入厩。

2歳（2014年）

8月8日、デビュー戦は左海誠二騎手を鞍上に据えて、2歳戦のハイビスカスデビュー（船橋ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は468kg。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のコアレスパンサーに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

9月3日、中3週で迎えた2戦目は、2歳戦のリバーサイドスター特別（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（1戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のガルテリオに1馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

10月29日、中7週で迎えた3戦目は、2歳S3の平和賞（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（2戦2勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい10着に敗れた。

12月22日、中7週で迎えた4戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、2歳戦の新星特別（浦和ダート1500m 晴/重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のケイティーシップに2馬身半の差をつけて3勝目を奪取した。

3歳（2015年）

2月17日、中7週で迎えた5戦目は、3歳戦の若盛特別（浦和ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は左海誠二騎手（3戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のエンドオブジアースに1馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

3月18日、中3週で迎えた6戦目は、3歳S2の京浜盃（大井ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は張田京騎手（1戦1勝）。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで息を切らすことなく走り抜いたが、勝ったオウマタイムに詰め切れず、8馬身差の2着となった。

4月22日、中4週で迎えた7戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、3歳S1の羽田盃（大井ダート1800m 雨/重）に出走。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではいいところがなく15着に敗れた。

6月3日、中5週で迎えた8戦目は、3歳S1の東京ダービー（大井ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で繁田健一騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今一つ伸び切れず10着に終わった。

10月29日、約5か月の休み明けで迎えた9戦目は、楢崎功祐騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の神無月特別（浦和ダート1600m 曇/良）に出走。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

11月19日、中2週で迎えた10戦目は、川崎ナイター競馬連絡協議会記念（川崎ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で楢崎功祐騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では迫力満点の伸びを見せたが、エスケイアリュールに交わされて1馬身半差の2着となった。

12月11日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦の柊特別（船橋ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は左海誠二騎手（4戦3勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

4歳（2016年）

1月2日、中2週で迎えた12戦目は、初富士賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（5戦3勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く4着に敗れた。

1月20日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦の西船橋小松菜杯（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（6戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、ドミヌスに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

3月11日、中6週で迎えた14戦目は、ハンデ戦の駿風スプリント（船橋ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で左海誠二騎手（7戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、息長く末脚を伸ばして、最後は2着のムービングライトに1馬身の差をつけて5勝目をマークした。

4月7日、中3週で迎えた15戦目は、北極星賞（大井ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で左海誠二騎手（8戦4勝）。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立つ格好となり、若干遅いペースでレースを牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

5月2日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦の閃光スプリント（船橋ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で左海誠二騎手（9戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るカベルネフランを交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

6月16日、中5週で迎えた17戦目は、川崎スパーキングスプリント（川崎ダート900m 雨/重）に出走。鞍上は7戦連続で左海誠二騎手（10戦5勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るリコーシルエットを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて7勝目を収める

7月20日、中4週で迎えた18戦目は、S3の習志野きらっとスプリント（船橋ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で左海誠二騎手（11戦6勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立ち、平均的なペースで一団を先導。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では僅かずつ前との差を詰めて、最後は2着のアドマイヤサガスを半馬身振り切って勝利をモノにする

12月11日、約5か月の休み明けで迎えた19戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は9戦連続で左海誠二騎手（12戦7勝）。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり15着に終わった。

5歳（2017年）

1月11日、中3週で迎えた20戦目は、S3の船橋記念（船橋ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は10戦連続で左海誠二騎手（13戦7勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立つ形となり、速いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の闘魂で渋太く粘り続けて、最後は2着のブラックレッグをクビ差振り切って単勝一倍台の期待に応えた。

6月15日、約5か月の休養明けで迎えた21戦目は、川崎スパーキングスプリント（川崎ダート900m 晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で左海誠二騎手（14戦8勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るキョウエイアドニスを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

7月25日、中5週で迎えた22戦目は、S3の習志野きらっとスプリント（船橋ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で左海誠二騎手（15戦9勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

12月20日、約5か月の休養明けで迎えた23戦目は、S2のゴールドカップ（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で左海誠二騎手（16戦9勝）。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後はバテてしまい9着に敗れた。

6歳（2018年）

1月17日、中3週で迎えた24戦目は、S3の船橋記念（船橋ダート1000m 雨/良）に出走。鞍上は14戦連続で左海誠二騎手（17戦9勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

4月18日、約3か月の休養明けで迎えた25戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、Jpn3の東京スプリント（大井ダート1200m 晴/不良）に出走。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。最後は失速してしまい16着に終わった。

6月12日、中7週で迎えた26戦目は、川崎スパーキングスプリント（川崎ダート900m 晴/重）に出走。鞍上は左海誠二騎手（18戦9勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナで最後まで踏ん張ったが、伸びてきたラディヴィナ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

7月25日、中5週で迎えた27戦目は、S2の習志野きらっとスプリント（船橋ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（19戦9勝）。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

7歳（2019年）

12月12日、約17か月の休み明けで迎えた28戦目は、カムイユカラスプリント（船橋ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（20戦9勝）。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚がパッとせず14着に終わった。

2019年12月19日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。