ペイシャンスパイ（2012年生、母パイクーニャン）

ペイシャンスパイ（2012年4月30日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋母名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のザール（当時17歳）と交配したパイクーニャンが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）隆栄牧場。戦績は、中央平地3戦0勝、地方10戦1勝2着3回。主な勝ち鞍は2016年の一般C3。

経歴

デビュー前

菅原泰夫厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2014年）

11月15日、デビュー戦は柴山雄一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。13頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に終わった。

3歳（2015年）

1月25日、中9週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

2月14日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴山雄一騎手（2戦0勝）。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

11月10日、約9か月の休み明けで迎えた4戦目は、張田昂騎手を鞍上に迎えて、3歳（船橋ダート1200m 曇/不良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、勝ったリンノメサイアに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

12月9日、中3週で迎えた5戦目は、3歳戦のポインセチア賞（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で張田昂騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

12月31日、中2週で迎えた6戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、3歳（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を発揮したが、5着に終わった。

4歳（2016年）

1月21日、中2週で迎えた7戦目は、一般C3二（船橋ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で本橋孝太騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず4着に敗れた。

2月19日、中3週で迎えた8戦目は、一般C3二三ア（船橋ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で本橋孝太騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

3月11日、中2週で迎えた9戦目は、川島正太郎騎手を鞍上に迎えて、一般C3二三ア（船橋ダート1500m 小雨/不良）に出走。7頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず4着に敗れた。

4月1日、中2週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた10戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、一般C3一二三（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

4月14日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた11戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、一般C3（船橋ダート1200m 晴/不良）に出走。11頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のスピードリバイバルに1馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

5月4日、中2週で迎えた12戦目は、一般C2八九（船橋ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したアンビションバイオを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

5月10日、連闘で馬体重を前走から12kg減らして迎えた13戦目は、一般C2六七（川崎ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は張田昂騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したカーニバルダクスを差し切れず、1馬身差の2着となった。