ナイスカット（1999年生、母トリムカット）

ナイスカット（1999年5月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「良い＋母名の一部」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエルハーブ（当時8歳）と交配したトリムカットが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地36戦3勝2着1回、地方4戦0勝。主な勝ち鞍は2003年の4歳以上1000万下(牝)。

経歴

デビュー前

戸田博文厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2002年）

6月1日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は442kg。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に終わった。

6月8日、連闘で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

6月22日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（福島ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

7月13日、中2週で迎えた4戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

7月20日、連闘で迎えた5戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（函館ダート1000m 曇/重）に出走。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

8月3日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（函館ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のイイデシックに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月29日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、4着に終わった。

10月12日、中1週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で勝浦正樹騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、抜け出したオメガダイヤにクビ差届かず2着に甘んじた。

10月27日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で勝浦正樹騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のミヨノドリームをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

11月30日、中4週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で勝浦正樹騎手（5戦2勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず12着に敗れた。

12月14日、中1週で迎えた11戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始13番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に終わった。

4歳（2003年）

1月12日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では強靭な末脚を披露したが、最後はフリーエンジェルと並んで3着同着となった。

1月18日、連闘で迎えた13戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に敗れた。

3月1日、中5週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

3月30日、中3週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（3戦0勝）。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線に入ると、前で粘るソルトレイクスターを凄まじい末脚でアタマ差だけ差し切って3勝目を手に入れた。

5月18日、中6週で迎えた16戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の立夏ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず9着に終わった。

8月31日、約3か月半の休養明けで迎えた17戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の妙高特別（新潟ダート1200m 曇/不良）に出走。15頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず13着に終わった。

9月21日、中2週で迎えた18戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の茨城新聞杯（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

10月12日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の西湖特別（東京ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に終わった。

10月26日、中1週で迎えた20戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に終わった。

11月29日、中4週で迎えた21戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1300m 雨/不良）に出走。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に終わった。

12月6日、連闘で迎えた22戦目は、丸山侯彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に敗れた。

12月20日、中1週で迎えた23戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（4戦1勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず8着に敗れた。

5歳（2004年）

1月25日、中4週で迎えた24戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（5戦1勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず9着に終わった。

2月7日、中1週で迎えた25戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、4着に終わった。

2月14日、連闘で迎えた26戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（6戦1勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

4月3日、中6週で迎えた27戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（7戦1勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では決め手に欠いて11着に敗れた。

4月25日、中2週で迎えた28戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（8戦1勝）。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

5月9日、中1週で迎えた29戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

5月22日、中1週で迎えた30戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は吉田豊騎手（9戦1勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

6歳（2005年）

1月29日、約8か月半の休養明けで迎えた31戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（10戦1勝）。16頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では全く伸びず15着に終わった。

2月12日、中1週で迎えた32戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（11戦1勝）。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では今一つ伸び切れず16着に終わった。

2月27日、中1週で迎えた33戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では切れる脚を使えず14着に終わった。

5月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた34戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下のテレビ埼玉杯（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚にキレが無く15着に終わった。

6月5日、中2週で迎えた35戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

6月11日、連闘で迎えた36戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。15頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では決め手が足りず11着に終わった。

8月19日、中9週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた37戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、ベイブリッジ特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

9月5日、中1週で迎えた38戦目は、爽秋特別（川崎ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

10月14日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた39戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、青海波特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

10月28日、中1週で迎えた40戦目は、佐藤隆騎手を鞍上に迎えて、鋸山特別（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に終わった。