フリーエンジェル（1998年生、母レディランサム）

フリーエンジェル（1998年3月31日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアフリート（当時14歳）と交配したレディランサムが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は川上悦夫。戦績は、中央平地26戦3勝2着1回、地方2戦0勝。主な勝ち鞍は2002年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

和田正道厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2000年）

11月5日、デビュー戦は野崎孝仁騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（福島芝1000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。馬体重は482kg。11頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

11月19日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（福島芝1200m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で野崎孝仁騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

12月9日、中2週で迎えた3戦目は、岩部純二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず7着に終わった。

3歳（2001年）

3月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳未勝利（中京ダート1000m 晴/重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は野崎孝仁騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

3月17日、中1週で迎えた5戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1000m 小雨/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のサテライトサンに3馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

6月3日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、穂苅寿彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

8月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、大沢辰也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、5着を確保した。

9月19日、中4週で迎えた8戦目は、メグレス特別（旭川ダート1000m 曇/不良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。4着に終わった。

9月26日、連闘で馬体重を前走から16kg減らして迎えた9戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、沙流川特別（門別ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。10着に敗れた。

11月24日、中7週で馬体重を前走から28kg戻して迎えた10戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のジンデンハナコに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

4歳（2002年）

3月3日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は穂苅寿彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が鈍り15着に終わった。

3月16日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた12戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい14着に終わった。

3月31日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は穂苅寿彦騎手（2戦0勝）。15頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず12着に終わった。

5月25日、中7週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（3戦2勝）。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では目立つような脚を使えず15着に終わった。

12月8日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた15戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（4戦2勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦し、3着に入った。

12月22日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた16戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（5戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るロケットスタートを上がり4位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

5歳（2003年）

1月12日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（6戦3勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天資の闘志でゴールまで力戦し、最後はナイスカットと並んで3着同着となった。

2月23日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で中舘英二騎手（7戦3勝）。15頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では脚が残っておらず14着に終わった。

5月24日、約3か月の休み明けで迎えた19戦目は、嘉藤貴行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の邁進特別（新潟芝1000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。12着に終わった。

6月14日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、柴原央明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下のマラヤンレーシングアソシエーショントロフィー（中京芝1200m 雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての17番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では見せ場を作れず16着に終わった。

6歳（2004年）

1月12日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から26kg戻して迎えた21戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚を伸ばせず15着に終わった。

3月14日、中8週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた22戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったマニエラに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

4月3日、中2週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた23戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に敗れた。

4月11日、連闘で迎えた24戦目は、佐藤隆騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く11着に敗れた。

6月6日、中7週で迎えた25戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1300m 雨/稍重）に出走。鞍上は中舘英二騎手（8戦3勝）。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に終わった。

9月12日、約3か月半の休み明けで迎えた26戦目は、3歳以上1000万下の茨城新聞杯（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（9戦3勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では最後まで息が続かず8着に終わった。

9月18日、連闘で迎えた27戦目は、鈴来直人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の葛飾特別（中山ダート1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり12着に終わった。

10月16日、中3週で迎えた28戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず14着に終わった。