セイレーンズベルン（2017年生、母アグネスエンジェル）

セイレーンズベルン（2017年3月2日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「ギリシャ神話に出てくる伝説の妖女＋冠名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のパイロ（当時12歳）と交配したアグネスエンジェルが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は笹地牧場。主な勝ち鞍は2020年のエクレール賞。

経歴

デビュー前

加藤和宏厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

8月4日、デビュー戦は藤田菜七子騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は414kg。18頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には届かず10着に敗れた。

8月25日、中2週で迎えた2戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

9月14日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、4着に終わった。

10月21日、中4週で迎えた4戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に敗れた。

3歳（2020年）

2月22日、約4か月の休み明けで迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

3月7日、中1週で迎えた6戦目は、森裕太朗騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

5月13日、中9週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた7戦目は、岡村裕基騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のオオヨシキリ特別（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

6月10日、中3週で迎えた8戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳戦のムーンストーン特別（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

7月15日、中4週で迎えた9戦目は、3歳戦のエクレール賞（川崎ダート900m 雨/重）に出走。鞍上は岡村裕基騎手（1戦0勝）。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るサイシュウテイリを別次元の末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

8月7日、中2週で迎えた10戦目は、3歳戦のモルゲンロート特別（川崎ダート900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡村裕基騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、抜け出したサプライズドルチェを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

8月31日、中2週で迎えた11戦目は、3歳戦のライジングサン特別（川崎ダート900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡村裕基騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

9月18日、中2週で迎えた12戦目は、3歳戦のシュテルン特別（川崎ダート900m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で岡村裕基騎手（4戦1勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

9月28日、中0週で迎えた13戦目は、一般C1四五六ウ（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で岡村裕基騎手（5戦1勝）。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

10月15日、中1週で迎えた14戦目は、斬撃賞（川崎ダート900m 雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で岡村裕基騎手（6戦1勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、最後はクラウンエンジニアと並んで4着同着となった。

11月10日、中3週で迎えた15戦目は、飛翔賞（川崎ダート900m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で岡村裕基騎手（7戦1勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に終わった。

12月17日、中4週で迎えた16戦目は、金剛賞（川崎ダート900m 晴/良）に出走。鞍上は矢野貴之騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したレインボーマックスを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

4歳（2021年）

9月10日、約9か月の休養明けで迎えた17戦目は、渡辺竜也騎手を鞍上に迎えて、安房峠賞（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったモスコミュールに詰め切れず、8馬身差の2着に敗北した。

9月24日、中1週で迎えた18戦目は、リンドウ賞（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺竜也騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では総身の力で末脚を持続させて、最後は2着のグレイトデピュティをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

10月5日、中1週で迎えた19戦目は、馬籠賞（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で渡辺竜也騎手（2戦1勝）。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のビービーブレイデンに4馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

10月26日、中2週で迎えた20戦目は、大畑雅章騎手を鞍上に迎えて、カシオペア特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

11月8日、中1週で迎えた21戦目は、加藤聡一騎手を鞍上に迎えて、イチョウ賞（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

12月14日、中4週で迎えた22戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、いろり火賞（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に終わった。

デビュー前

笹野博司厩舎（笠松）へ入厩。

5歳（2022年）

3月25日、約3か月半の休み明けで迎えた23戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、春色賞（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

4月14日、中2週で迎えた24戦目は、田中洸多騎手を鞍上に迎えて、一般C3（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。7頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に終わった。

4月27日、中1週で迎えた25戦目は、C級サバイバル（笠松ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は渡辺竜也騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて6着に敗れた。

5月10日、中1週で迎えた26戦目は、今井貴大騎手を鞍上に迎えて、一般B5 C3（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

7月15日、中8週で迎えた27戦目は、一般C6（笠松ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で今井貴大騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のラリマールースに4馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

7月29日、中1週で迎えた28戦目は、月下美人特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は渡辺竜也騎手（4戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて、最後は2着のサムシングフォーに1馬身の差をつけて5勝目をつかんだ。

8月24日、中3週で迎えた29戦目は、ひるがの高原賞（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺竜也騎手（5戦3勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では全く伸びず9着に敗れた。

9月9日、中1週で迎えた30戦目は、一般B4（笠松ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で渡辺竜也騎手（6戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったプロペラシャフトをクビ差捉え切れず2着に甘んじた。

10月5日、中3週で迎えた31戦目は、一般B4（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は今井貴大騎手（2戦1勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、でレースを進める。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

10月20日、中1週で迎えた32戦目は、一般B4（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で今井貴大騎手（3戦1勝）。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではいいところがなく10着に終わった。

11月20日、中3週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた33戦目は、田中純騎手を鞍上に迎えて、馬場酒造場「能古見」賞（佐賀ダート1300m 曇/良）に出走。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場なく11着に終わった。