アドマイヤラピス（1992年生、母Elevate）

アドマイヤラピス（1992年4月15日）は、アイルランドで生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のBe My Guest（当時18歳）と交配したElevateが8歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地32戦7勝2着6回。1997年のステイヤーズステークス(G2)で2着に入った他、1997年の嵐山ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

橋田満厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1994年）

8月20日、デビュー戦は南井克巳騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は430kg。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

3歳（1995年）

3月11日、約7か月の休養明けで迎えた2戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のコウミョウキングを半馬身振り切って未勝利戦を制した。

4月9日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（京都芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、抜け出したイージーマインドを差し切れず、1馬身差の2着となった。

4月30日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、4歳500万下（東京芝1800m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（2戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のインバネスに1馬身1/4の差をつけて断然の支持に応えた。

5月27日、中3週で迎えた5戦目は、3歳オープンの白百合ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（3戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

7月9日、中5週で迎えた6戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳900万下のやまゆりステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。

11月26日、約4か月半の休養明けで迎えた7戦目は、T.テュリエ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’95インターナショナルジョッキーズ2（東京芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に終わった。

12月16日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の猪名川特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4歳（1996年）

1月6日、中2週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下の初夢賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったパリスナポレオンに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

1月20日、中1週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下の稲荷特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で芹沢純一騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

2月10日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の大津特別（京都ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮闘したが、勝ったプレミアムプリンスにねじ伏せられて5馬身差の2着となった。

3月3日、中2週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下の熱田特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

3月24日、中2週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下の山陽特別（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（4戦1勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したブックシェルフにハナ差届かず2着に惜敗した。

5月5日、中5週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下の鴨川特別（京都芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（5戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

8月24日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から32kg増やして迎えた15戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の奥尻特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のベルグアカウントに1馬身1/4の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

9月7日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のみなみ北海道ステークス（函館芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月21日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下の駒ケ岳特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したシルクスプレンダーに半馬身届かず2着に敗北した。

10月26日、中4週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた18戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

11月10日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のTVKテレビ賞（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のゴールデンガイに6馬身の差をつけて4勝目を手にした。

12月7日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデG3のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（2戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず8着に敗れた。

5歳（1997年）

1月5日、中3週で迎えた21戦目は、迎春ステークス（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（3戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、きっちりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のケイエスミラーに1馬身1/4の差をつけて5勝目を奪取した。

2月2日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた22戦目は、松籟ステークス（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では速い脚を使えず5着に敗れた。

3月1日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた23戦目は、ブラッドストーンステークス（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（4戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず4着に敗れた。

4月5日、中4週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪-ハンブルクカップ（阪神芝2500m 雨/不良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（4戦0勝）。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが劣勢になり15着に敗れた。

8月3日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた25戦目は、札幌競馬場開設90周年記念札幌日経オープン（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（5戦0勝）。14頭立ての13番人気で大外14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず9着に終わった。

8月17日、中1週で迎えた26戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（6戦0勝）。13頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。

9月21日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた27戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、セプテンバーステークス（中山芝2500m 曇/良）に出走。6頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るダイワオーシャンを豪脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

10月11日、中2週で迎えた28戦目は、嵐山ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（6戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のサージュウェルズに2馬身半の差をつけて制した。

11月9日、中3週で迎えた29戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（7戦2勝）。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に敗れた。

11月29日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた30戦目は、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周雨/重）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、勝ったメジロブライトに詰め切れず、約11馬身差の2着に敗北した。

6歳（1998年）

1月17日、中6週で迎えた31戦目は、万葉ステークス（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（8戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、4着に終わった。

2月21日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた32戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（9戦2勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に敗れた。