ラッキーリップス（2003年生、母ウイッシュバンダム）

ラッキーリップス（2003年5月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「幸運な唇」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時8歳）と交配したウイッシュバンダムが9歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）バンダム牧場。戦績は、中央平地32戦4勝2着4回、中央障害6戦1勝2着1回。2005年の中京2歳ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

石坂正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

9月24日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は448kg。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のエイシンラビアンに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月23日、中3週で迎えた2戦目は、2歳500万下のかえで賞（京都芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず5着に敗れた。

11月26日、中4週で迎えた3戦目は、2歳500万下のベゴニア賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月17日、中2週で迎えた4戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの中京2歳ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3歳（2006年）

3月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のゆきやなぎ賞（阪神芝2200m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

4月8日、中3週で迎えた6戦目は、3歳500万下のアザレア賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず5着に敗れた。

4歳（2007年）

1月21日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた7戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

2月10日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では決め手に欠いて13着に敗れた。

3月3日、中2週で迎えた9戦目は、柴原央明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、伸びてきたメイショウアンドレ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

3月17日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下の金山特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴原央明騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、抜け出したリヴァプールにクビ差届かず2着に甘んじた。

4月7日、中2週で迎えた11戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神芝2200m 小雨/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

4月28日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったケンブリッジレーザに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

5月20日、中2週で迎えた13戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の荒川峡特別（新潟芝2400m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のバンダムカーンを3/4馬身振り切って久方ぶりに勝利を挙げた。

6月23日、中4週で迎えた14戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館芝2600m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では伸びが鈍く4着に敗れた。

7月7日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下の八甲田山特別（函館芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ハナを取り切り、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のフェラーリファイブに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

7月21日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の松前特別（函館芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（2戦1勝）。7頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。前に出て、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、マンハッタンスカイに交わされて1馬身半差の2着となった。

11月17日、約4か月の休み明けで迎えた17戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の八瀬特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず9着に敗れた。

12月9日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の境港特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に敗れた。

12月23日、中1週で迎えた19戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい15着に敗れた。

5歳（2008年）

1月27日、中4週で迎えた20戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の許波多特別（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はガス欠状態になり16着に終わった。

6月15日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた21戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の長久手特別（中京芝1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。逃げを打ち、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて、最後は2着のベルフィーチャーをクビ差振り切って休み明け初戦を制した。

7月20日、中4週で迎えた22戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の博多ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き12着に終わった。

11月24日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた23戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の修学院ステークス（京都芝2000m 小雨/稍重）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では最後まで息が続かず13着に終わった。

12月7日、中1週で迎えた24戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2008ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい15着に終わった。

12月28日、中2週で迎えた25戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオリオンステークス（阪神芝2400m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての11番人気で大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に終わった。

6歳（2009年）

1月10日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上1600万下の迎春ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦1勝）。12頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はガス欠状態になり7着に終わった。

4月11日、約3か月の休み明けで迎えた27戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の湾岸ステークス（中山芝2200m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

5月2日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。17頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では脚が残っておらず13着に終わった。

5月17日、中1週で迎えた29戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り雨/稍重）に53kgの軽斤量で出走。18頭立ての17番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く16着に終わった。

7月26日、中9週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の日本海ステークス（新潟芝2200m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は吉田隼人騎手（2戦1勝）。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に終わった。

8月16日、中2週で迎えた31戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の天の川ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で17番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚を伸ばせず13着に終わった。

12月26日、約4か月半の休み明けで迎えた32戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のグレイトフルステークス（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では決め手が足りず11着に終わった。

7歳（2010年）

2月21日、中7週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた33戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2930m 晴）に出走。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。5着に終わった。

3月14日、中2週で迎えた34戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。3着に終わった。

4月10日、中3週で迎えた35戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で北沢伸也騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったドリームガールズから3馬身半差の2着に敗北した。

5月1日、中2週で迎えた36戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で北沢伸也騎手（3戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。最後は、2着のワンダールストラーをクビ差制してファンの期待に応えた。

8月8日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた37戦目は、白浜雄造騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（小倉障害芝2900m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。8着に敗れた。

8月29日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた38戦目は、障害3歳以上オープン（小倉障害芝2900m 晴/良）に出走。鞍上は北沢伸也騎手（4戦1勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。4着に終わった。