ローズプリンスダム（2014年生、母クリスチャンパール）
Rose Princedom
2014.03.10
ローズプリンスダム（2014年3月10日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「薔薇の王子の地位」。毛色は青鹿毛。種牡馬のロージズインメイ（当時14歳）と交配したクリスチャンパールが9歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道登別市、生産者はユートピア牧場。2017年のレパードステークス(G3)に勝利した他、2019年のラジオ日本賞(オープン)を制するなどの活躍をした。
経歴
デビュー前
1歳のとき、ユートピア牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、レックスによって345.6万円で落札された。
畠山吉宏厩舎（美浦）へ入厩。
2歳（2016年）
10月15日、デビュー戦は大野拓弥騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。18頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のボーダーオブライフをクビ差振り切って初勝利を挙げた。
11月27日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、2歳500万下のベゴニア賞（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦1勝）。13頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず12着に終わった。
12月10日、中1週で迎えた3戦目は、2歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（2戦1勝）。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったハイパーノヴァにねじ伏せられて3馬身半差の2着となった。
3歳（2017年）
1月5日、中3週で迎えた4戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。
2月26日、中6週で迎えた5戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のバスカヴィルを3/4馬身振り切って1着ゴールを果たした。
4月30日、中8週で迎えた6戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に終わった。
5月21日、中2週で迎えた7戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの鳳雛ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての10番人気で大外10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のリヴェルディをハナ差振り切って1着ゴールを果たした。
7月12日、中6週で迎えた8戦目は、3歳Jpn1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は大野拓弥騎手（3戦1勝）。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。
8月6日、中3週で迎えた9戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のレパードステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線に入ると、前で粘るサルサディオーネを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初の重賞タイトルを掴み取った。
11月5日、約3か月の休み明けで迎えた10戦目は、G3のみやこステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡巧也騎手（1戦1勝）。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。
12月3日、中3週で迎えた11戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で16番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚が残っておらず12着に終わった。
4歳（2018年）
1月21日、中6週で迎えた12戦目は、G2の東海ステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は木幡巧也騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に敗れた。
4月30日、約3か月半の休み明けで迎えた13戦目は、ハンデJpn3のかきつばた記念（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。
6月9日、中5週で迎えた14戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアハルテケステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。
7月15日、中4週で迎えた15戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、名鉄杯（中京ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入った。
8月25日、中5週で迎えた16戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのBSN賞（新潟ダート1800m 小雨/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。
5歳（2019年）
4月20日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石川裕紀人騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は脚が止まってしまい14着に終わった。
5月12日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦1勝）。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり9着に終わった。
6月22日、中5週で迎えた19戦目は、アハルテケステークス（東京ダート1600m 小雨/重）に出走。鞍上は柴田大知騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では決め手が足りず5着に終わった。
7月14日、中2週で迎えた20戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、名鉄杯（中京ダート1800m 小雨/重）に出走。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。
8月24日、中5週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのBSN賞（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。
9月15日、中2週で迎えた22戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ラジオ日本賞（中山ダート1800m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の粘りで持ち堪えて、最後は2着のクロスケに2馬身の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。
11月17日、中8週で迎えた23戦目は、福島民友カップ（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は西村淳也騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が悪くなり12着に敗れた。
12月7日、中2週で迎えた24戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 雨/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。
6歳（2020年）
2月8日、中8週で迎えた25戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、アルデバランステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では全く伸びず9着に敗れた。
3月8日、中3週で迎えた26戦目は、総武ステークス（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。
3月31日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（4戦1勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に終わった。
9月20日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた28戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ラジオ日本賞（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい11着に終わった。
8歳（2022年）
6月4日、約20か月半の休み明けで迎えた29戦目は、永野猛蔵騎手を鞍上に迎えて、アハルテケステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭い脚を使えず15着に終わった。
2022年6月9日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。
10歳（2024年）
2月7日、約20か月半の休み明けで馬体重を前走から19kg増やして迎えた30戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、一般C3 12（高知ダート1300m 晴/不良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のノックオンウッドを半馬身振り切って断然人気に応えた。
2月21日、中1週で迎えた31戦目は、一般C3-10（高知ダート1300m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で赤岡修次騎手（1戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のニシケンバリーに4馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。
デビュー前
1歳のとき、ユートピア牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、レックスによって345.6万円で落札された。
田中守厩舎（高知）へ入厩。
3月20日、デビュー戦は赤岡修次騎手を鞍上に据えて、一般C3-6（高知ダート1300m 小雨/重）に出走。9頭立ての4番ゲートからスタート。出走取消となった。
4月14日、中7週で迎えた32戦目は、一般C3 14（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で赤岡修次騎手（2戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のユナイテッドハーツに7馬身の差をつけて断然人気に応えた。
2018年7月23日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。