ヴィルジニア（2010年生、母シルヴァースカヤ）

ヴィルジニア（2010年3月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ガリレオ・ガリレイの長女名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のGalileo（当時12歳）と交配したシルヴァースカヤが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地19戦3勝2着2回。2013年の忘れな草賞(オープン牝)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

Ｇ１サラブレッドクラブにて総額2,800万円（70万×40口）で一口馬主が募集された。

松田博資厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2013年）

2月10日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は428kg。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のゴドリーに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3月2日、中2週で迎えた2戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月7日、中4週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4歳（2014年）

2月9日、約10か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の日田特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月2日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

3月22日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

7月19日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた7戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下のタイランドカップ（中京芝1400m 曇/稍重）に出走。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、6着に終わった。

8月10日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下の足立山特別（小倉芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（3戦1勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

10月4日、中7週で迎えた9戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に敗れた。

10月25日、中2週で迎えた10戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で大外15番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には届かず12着に終わった。

5歳（2015年）

3月22日、約5か月の休養明けで迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（2戦0勝）。17頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、5着に終わった。

4月19日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では矢のような伸び脚で急追したが、勝ったサイモンラムセスに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

5月10日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、伸びてきたサトノフェアリー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

7月11日、中8週で迎えた14戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のガルデルスリールをクビ差振り切って久しぶりに勝ち星を挙げた。

8月30日、中6週で迎えた15戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の五頭連峰特別（新潟芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。18頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は脚色が悪くなり15着に終わった。

10月18日、中6週で迎えた16戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず6着に終わった。

12月19日、中8週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の中京日経賞（中京芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は北村友一騎手（4戦0勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のフェルメッツァをクビ差振り切って3勝目を掴み取った。

6歳（2016年）

1月16日、中3週で迎えた18戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。18頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、6着に入り込んだ。

3月13日、中7週で迎えた19戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に終わった。