マッチレスバロー（2003年生、母マッチザピース）

マッチレスバロー（2003年2月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「無比の勇気」。毛色は栗毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時11歳）と交配したマッチザピースが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地12戦4勝2着2回。2006年の共同通信杯(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額3,200万円（80万×40口）で一口馬主が募集された。

萩原清厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

11月13日、デビュー戦は後藤浩輝騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は492kg。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では鬼脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のマイネルシュピールに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月17日、中4週で迎えた2戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のダンスフォーウィンに1馬身1/4の差をつけて1番人気に応えた。

3歳（2006年）

2月5日、中6週で迎えた3戦目は、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではキレのある末脚を発揮したが、3着に終わった。

8月13日、約6か月半の休養明けで迎えた4戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の摩周湖特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ伸び切れず5着に敗れた。

4歳（2007年）

7月7日、約11か月の休み明けで迎えた5戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の岩木山特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に敗れた。

9月17日、中9週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下の手稲山特別（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したオリオンオンサイトを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

5歳（2008年）

8月9日、約11か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（3戦1勝）。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマルターズマゼルを半馬身振り切って休み明け初戦を物にした。

9月13日、中4週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の浦安特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に敗れた。

9月28日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の茨城新聞杯（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮闘したが、伸びてきたミッキーフォルテ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

6歳（2009年）

2月8日、約4か月半の休養明けで迎えた10戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始13番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月21日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（5戦2勝）。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、3着に入った。

3月29日、中4週で迎えた12戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るディスパーロを豪脚でクビ差だけ差し切って勝利をモノにする