オリオンオンサイト（2003年生、母シルクベルベット）

オリオンオンサイト（2003年5月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋一目で見える」。毛色は鹿毛。種牡馬のグラスワンダー（当時8歳）と交配したシルクベルベットが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は早田牧場新冠支場。戦績は、中央平地28戦2勝2着5回。2006年のフローラステークス(牝G2)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2006年）

2月12日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のマストビートゥルーを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

2月26日、中1週で迎えた2戦目は、3歳500万下の水仙賞（中山芝2200m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったエイシンテンリューに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

3月18日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

4月23日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦1勝）。18頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、4着に入った。

8月5日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から34kg増やして迎えた5戦目は、3歳以上500万下の湯浜特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（4戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

8月20日、中1週で迎えた6戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の知床特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったエアサバスにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

9月9日、中2週で迎えた7戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

9月30日、中2週で迎えた8戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、6着に終わった。

12月2日、中8週で迎えた9戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の高山特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したアラタマサモンズを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

12月9日、連闘で迎えた10戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の鳴海特別（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に敗れた。

4歳（2007年）

1月21日、中5週で迎えた11戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の背振山特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では最後まで息が続かず8着に敗れた。

2月11日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下の山国川特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は川島信二騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

3月24日、中5週で迎えた13戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の熱田特別（中京芝2000m 雨/稍重）に出走。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、伸びてきたニシノカエデマル決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

4月8日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた14戦目は、4歳以上500万下の桜木特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は勢いを失って13着に敗れた。

5月20日、中5週で馬体重を前走から18kg戻して迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の五泉特別（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で芹沢純一騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、勝ったラブアクチュアリーにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

6月2日、中1週で迎えた16戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

9月17日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、3歳以上500万下の手稲山特別（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（3戦0勝）。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のマッチレスバローに1馬身半の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

10月27日、中5週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の三年坂特別（京都芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（4戦1勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、4着を確保した。

5歳（2008年）

2月11日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた19戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の立春賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はガス欠状態になり15着に敗れた。

2月23日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下の木津川特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（5戦1勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は垂れてしまい7着に終わった。

4月5日、中5週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の播磨特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（6戦1勝）。18頭立ての6番人気で17番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は一杯になって17着に敗れた。

5月31日、中7週で迎えた22戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の由比ヶ浜特別（東京芝1400m 小雨/不良）に出走。17頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。

7月6日、中4週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の洞爺湖特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では伸びを欠き7着に終わった。

9月21日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた24戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のおおぞら特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（7戦1勝）。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が衰えて9着に終わった。

10月4日、中1週で迎えた25戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の道新スポーツ賞（札幌芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着を確保した。

10月18日、中1週で迎えた26戦目は、小林慎一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の久多特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り11着に終わった。

11月16日、中3週で迎えた27戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり6着に終わった。

11月29日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた28戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のセレブレイション賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて11着に終わった。